グリーンランド山頂に降雨 観測史上初
コメント
注目のコメント
グリーンランドの氷は当然ですが陸地の上にあるため、融ければすべて海面上昇に効くことになります。仮にグリーンランドの氷床すべてが融解すると、地球の海面はおよそ7m上昇すると言われています。
今月14日から15日にかけて、グリーンランド付近はカナダ北部に発達した低気圧の東側から入り込む暖気により、1500m付近の気温の偏差も平年比+10℃以上となるような状況となっていました。上空も気圧の尾根となっており気温が高い状態であったことから、標高の高い場所でも雪ではなく雨が観測されたものと思われます。
ただ、この山頂のサミットステーションでの有人観測は1989年からとのことで、初めて雨となったのはこの30年程度での話です。人間が観測する以前にも雨が降っていた可能性は大いにあります。今回ポイントなのは、グリーンランドの山頂で雨が降ったということだけではなく、年々気温の上昇が観測されている中で、ついに0℃という線を超えることを意識するような状態になってきたということです。このままいきなり海面が7m上昇するわけではありませんが、地球温暖化が進んだ未来にはそういうこともありうると覚悟しなければなりません。
もっとも今からCO2の排出を止めても、すぐには温暖化は止まりません。海面近くの市街地は、海面が数m上昇するのはもう当たり前のこととして準備しておく必要があるように思います。氷河期と間氷期の間で、海面はおよそ数百m上下するものとされています。人類が温暖化を招いていることも一つの問題ですが、そうした気候変動に耐えうるような社会基盤を築けていないことも大いに問題です。そうした視点での対応も必要となってくるように思います。1950年ごろから続く観測史上初グリーンランドの3000メートル以上ある山の山頂に降雨があったらしい。
コレが人類が引き起こした温暖化なのか、地球の長い歴史上サイクルで起きている温暖化の影響かは分かりませんが、人類史上初(過去20万)となるような温暖化は続くだろうなという事でしょう。。150年周期の大規模氷床溶解ではなく、回復臨界点を超えつつあるということか。氷床の標高が低くなり山頂が温まり易くなり溶解し、更に低くなり、更に温まり易くなり、の溶解スパイラルに入ってしまいそう。。。