【西山知義】失敗後の過ごし方で「成長」は決まる
NewsPicks編集部
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これだけを見ると西山さんが1人で経営をしていたように見えます。「シリコンバレーにはザッカーバーグはたくさんいるが、(シェリル)サンドバーグがいない」という話を聞いたことがありますが、いいパートナーがいたらまた違う展開になっていたのかなと思います。
昨今では失敗をしづらい環境になりがちで、失敗したくない人が多いとも言われておりますが、書かれているように失敗した後にどのように、それを振り返り、改善できるかという振る舞いが一番成長に結びつくと思います。
自分の経験を思い出しても、順風にうまくいったことを覚えているかというと、記憶にあるのはやってしまったな…というようなストーリーの方が刻まれています。その失敗をしばらくは気持ち的にも落ち込むわけですが、それだけで終わらせずに今だったらどうリカバリーできたか、何がそもそも悪かったのかを考えること、これが自分を鍛えてくれる要素なのでしょうね。
今の心地よいコンフォートゾーンを抜け出し、少しストレッチする、でもそのエリアに飛び出すには失敗だってあり得るわけですが、少しでも周囲の環境がそのサポートができ、一緒にリカバリーできるよと言ってあげられるかで、一人一人の成長が変わってくるのではないかと思います。am/pmや成城石井の買収時の取締役会の様子について、とてもリアルに語られています。改めてガバナンスの大切さを認識するとともに、こうした大きな決断がうまくいくケースもたくさんあり、狂気とガバナンスのバランスの難しさを感じます。