「0.12%」…数字が語る世界の中の日本のコロナ
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注目のコメント
この記事はかなりまずいと思います。
感染者数の波のフェーズが異なるG7の国に対して、同じ日を基準として「新規感染者数(直近1週間)における新規死亡者数(直近1週間)の割合」を計算しているようですが、これでは死亡率の比較になりません。
新型コロナでは感染者数の波の後に重症者数、そして死者数の波が遅れてやって来ます。
感染者数の波が増加中でピークに達していないフェーズの国(日本・カナダ)では死者はまだ少ないため、直近1週間でそのまま割ると死亡率は低く出ます。一方で感染者数の波がピークを迎えて横ばい状況の国(イギリス・イタリア・フランス)では死者の波が追いついてくるため、直近1週間で割った死亡率は高く出ます。
比較の方法が正確ではないため、少なくともこの記事から得られる情報に対しては何もコメントが言えません。
追記:
日本が他国に比べて死亡率を抑制できている可能性自体は全く否定していません(まだ検証ができないため)。
この記事が問題なのは、客観性に欠ける分析をしているのに、タイトルや最終段落で「数字を見て客観的アプローチをすべき」ということをメインメッセージにしていることです。こういう事実をもっとテレビはじめとしたメディアは伝えていくべき。
死亡率は、ワクチン接種が世界でも最速で進んだといわれるイスラエルで0.29%と、日本の倍以上の数値を示している。またG20各国を見ても、日本より高い数値となっている。数が少ないから大丈夫なんで言うのは、上っ面だけしか見てません、本質は見抜けませんと言っているのと同じ。ちゃんと、想像力を働かせましょうと言うことですね。
欧米諸国と比べて少ないので、騒ぐことはないという浅はかな思考に至ってしまいますが、なぜそうなのかを見ないと間違えます。