【読書】「勝てる」プロジェクトは、何が違うのか?
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外資系コンサルと事業会社両方の経験から言えるのは、プロジェクトマネジメントの仕方は、かなり違う面があります。なぜなら、コンサルは、専門集団でプロジェクト慣れをしており、一方事業会社は、部署を横断するプロジェクトが多く、よりピープルマネジメントのスキルを求められるかと。
大切なことは、「ハンズオンとハンズオフの見極め」です。ハンズオンとは、一緒に伴走して詳細まで入り込むこと。一方ハンズオフとは、手を離して担当者に任せて見守ることです。ありがちなのは、最初から最後までハンズオフしてしまう。全員同じレベルでプロ集団の場合、上手くいきますが、現実的にはかなりレアであり、蓋を開けると失速しているケースありがちです。その逆もしかり。ハンズオンをやり続けると、メンバーのモチベーション低下になります。
チームの状況に応じて、ハンズオンとハンズオフをどう使いこなすかの見極めが、プロジェクトマネジメントに限らず、リーダーとして求められていることです。さらに大切なのは、今どちらのアプローチを取るかを、明確に伝えること。担当者がスキルをまだ学んでいる時期だから、ハンズオンするが、スキルアップしていくとちゃんとハンズオフしていくよと伝えれば、お互い同じ立ち位置で理解の相違がなくなります。「状況に応じた見極め」が、リードする鍵ですね。プロジェクトマネジメントは、PIMBOK(Project management body of knowledge)という体系があり、プロジェクトの立ち上げから終結までにやるべきことがまとまっているので知識として知るには良いですが習うより慣れろな面も多分にあります
個人的にわかりやすいのは、プロジェクトマネジメントを三角形で説明する方法で、底辺が範囲(Scope)で、そこに投下資源(Resorce)と期限(Time)の2辺でどう高さ(成果)の高い三角形を作るか、という概念
範囲が広いと当然低い三角形しかできないし、それでも高くするには資源を投入するか、期限を延ばすしかない
と、すれば「高さ」=成果の期待値調整が最も重要ということになりますリーダーシップの最適解は企業ステージ、カルチャー、ビジネスモデル、更にはチームを構成するメンバーによっても変わります。これまでに経験した感覚として、投資銀行でのリーダーシップと、事業会社のリーダーシップは異なりますし、事業会社においても企業ステージや、プロダクトの状況によっても異なります。リーダーとして、戦略の立案と実行と同時に、チームメンバーとの相互理解は重要です。