「健康維持にプロテイン」は逆に体壊す医学的理由
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食事と健康の関係は人類の叡智を持ってしても、まだまだ解明されていないことがたくさんあるんでしょうね。
人類を驚愕させた世界記録を持ち、東京オリンピックでマラソン2連覇を果たしたキプチョゲ選手の栄養管理はアスリートに望ましいとされる食事の常識を大きく覆すものです。
キプチョゲ選手は食事のほとんどが炭水化物、つまりは糖質です。食べている食事を見ると、え!?と疑いたくなるほど、ひたすら炭水化物。タンパク質はほぼゼロ。
で、そのパフォーマンスはどうかと言えば、みなさん、ご存知のとおりです。プロテイン=たんぱく質です。近年、高たんぱくブームでどこでもプロテイン飲料が手に入るスポーツ選手には便利な世の中になりました。たんぱく質が足りないときにコンビニでサラダチキンやプロテインドリンクが手に入るのは便利な世の中です。
ただ個々でのたんぱく質の設定が出来ておらず、摂れば摂るほどいいと思っている方は多いと思います。たんぱく質は体格や運動量や年齢や目的によって変わってくるので個々で違います。自分の大まかな量を設定できているのが大切です。
僕は180cm75kgの38歳格闘技選手ですが、日に90−100gくらいを目安にしています。内臓の負担にならないでパフォーマンスを維持できる量です。適度な量ならプロテインは問題ないと思うが。ちょっとまとめよう。
追記
腎機能が低い場合はタンパク質摂取量が多い(1.4g/kg/day)と死亡率が高いが、腎機能が正常な人はタンパク質摂取量が多くても問題なく、むしろ少ない(0.6g/kg/day)方が死亡率が高いとあるため(1)、腎機能が正常であれば取り立てて気にする必要はないと考えられる。よって、尿毒症を出してくるのは言い過ぎだろう。
タンパク質摂取量の過剰を論点とするなら、具体的な摂取量や摂取源を議題に挙げるべきだし、興味を引くなら例えばタンパク質と腸内環境、糖化ストレス、オートファジーあたりを絡めて展開してほしいものだ。
(1)https://academic.oup.com/ajcn/article-abstract/114/1/303/6179046?redirectedFrom=fulltext
面白いことに、この研究は日本の方が代表であると記載している。