フォードがミシガン州に電池研究センター、EVシフト急ぐ
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本社のあるディアボーン近くのデトロイト近郊のロムルスに、電池研究センターのFord Ion Parkを2022年に開所するとフォードが発表。
SKイノベーションとの合弁会社のBlueOvalSKの発表をした際にも研究所の設立について言及していましたが、拠点はSKIの電池工場のあるジョージア州コマースでは無くフォードのお膝元でした。
フォードは全固体電池のSolid Powerにも出資しており、一方でNickel 9と呼ぶSKIのハイニッケル電池を、F-150 Lightningのピックアップトラックに搭載することも計画を発表しており、F-150はディアボーンのルージュEVセンターで組み立てるとのこと。
要はフォードとしてはSKIと組んだり、Solid Powerに出資はしていますが、デトロイトを電動化の中心地として選んだということでしょう。
ミシガン州の立地は、SKの工場のあるジョージア州とも離れていますし、国研のあるバークレーとも離れていますので、完成車としてのEVをデリバリーする能力はあれど、電池研究の中心地とするには人を掻き集める必要がありそうですね。
電池研究はやろうと思えばどこでも出来るので、サプライヤー等の産業集積や研究者の知的交流拠点としての立地条件を優先させることになるはずで、穿った見方をすれば今まで通りフォードの中心地を電動化拠点に転換する決意表明をしたとも取れます。
しかしSolid Powerのデンバー(コロラド州)からも結構離れてますね。Solid Powerの研究者もイオンパークに集うのでしょうが、その内Solid Power自体が引っ越すのかもしれませんね。まぁその程度のパイロットプラントですし、フォードが箱を用意したとも取れます。