タイ・プーケットの外国人客伸び悩み、7月はコロナ禍前の1%程度
コメント
選択しているユーザー
タイはアジアを代表する観光立国で、観光産業はGDPの1割程度を占めます。そして、プーケットは世界的なビーチリゾートです。
タイは、先進的な試みとして、ワクチン接種済みの外国人旅行者を、PCR検査陰性証明とともに、プーケットに隔離なしで迎え入れ、プーケット内で過ごしてもらう施策を7月頭から開始したばかりでした。
滞在中も定期的に検査してもらい、14日たっても陰性だったら、プーケットを出て、タイ国内の他のエリアを旅行することもできるというものです。
つまり、プーケットに限定したトラベルバブル方式ですね。
ただ、デルタ株は、タイでも、バンコクを中心に感染者数を増やしてしまい、その結果、7月末のニュースでは、むしろタイ国内の住民を、プーケットに入れないようにしたのでした。つまり、プーケットをクリーンエリアとして保とうとしているのです。
ただ、例えば、夏休みに日本からプーケットに遊びにいったとしても、戻ってきたら、日本で14日間隔離があります。
旅行というのは、行き来ですが、両方の国・地域で、両方とも隔離措置が免除されないと、なかなか需要は活性化されないなぁと思います。
本当に、コロナウイルスとの闘いは長く、世界の観光立国が様々な方法を試みています。
注目のコメント
タイの観光業のGDP比について本記事ではコロナ前は12%と言及がありますが、2020年Q1の数字を使っているとすれば、正確さを欠くと思われます。2020年Q1は12.9%という公式統計があるのでそれにほぼ合致しますので、おそらく、2020年Q1の数字を使ったのではないかと思われます。
2020年のQ1はすでに、半分近くはコロナ禍の影響が出始めています。とりわけ、中国からの観光客が断ち切られたことは影響しているはずです。したがって、Q1をコロナ前と表現するのは妥当ではありません。
コロナ前であれば、2019年以前の通年の数値を利用するのが妥当と思われます。また、四半期ベースのデータでは季節要因も出ますので、通年単位で見る方がタイにおける観光業の重要性を理解することができます。
政府公式統計をみると、2019年は17.64%、2018年17.79%ですので、タイにおける観光業はGDP比12%ではなく、もっと大きな存在です。ということは、このプーケットの状況は、統計から類推すると、12%と表現される前提で考えるよりも、さらに深刻だと言えそうです。
参考データ(有料会員でないと閲覧できないかもしれません)
https://www.statista.com/statistics/1143467/thailand-share-of-tourism-to-gdp/タイの特にプーケットのようなリゾートエリアは、外国人観光客に支えられているので、コロナの被害は甚大でしょう。
ハワイがアメリカの人たちに支えられるように、
沖縄が日本人の人たちに一定支えられるように、
少しでもタイ国内の需要で満たされるようなGoToのような支援施策があるといいのかもしれないですね。
(世界各国のGoToトラベルのような支援施策を、リサーチしてまとめたら面白いかもしれないですね)