下村氏、コロナ抑止へ強制力必要 自民・政調会長、BSフジ番組で
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例えばロンドンで地下鉄内のマスクの義務化が無くなったというのは別に皆が車内でマスクをしなくなったわけではなく、それまでは地下鉄内でマスク未着用だと警察に捕まって100ポンドの罰金だったのが緩和後は駅員に止められて乗車させてもらえない程度の違いです。
つまりマスク着用など感染防止の為に個々人がやること自体は変わらない。ただ、それに罰金などを用いた法的な強制力が伴うか否かです。
ニューヨーク市でのワクチンパスポート導入を賞賛する声もありますが、これも違反者には罰金が科せられる事はちゃんと認識されているでしょうか。日本も同じ手法を試みるにしても、実効性を持たせるにはやはり同じ強制力の議論に立ち戻る必要があります。
他の例ですと日本では例えば入国後の隔離規定に従わなかった3名の氏名が公表されましたがSNS上では既に本人特定されてしまっているようです。これも法によらず結果的に私刑を促すかたちで懲罰を行うよりは罰金、違反の繰り返しに対しては逮捕の方がまだ穏便な気がします。下村氏が主張している具体的な論点が具体的でない。
個人への罰則を伴う「外出禁止令」を制定したいのであれば、条件（どのような状態になったら外出禁止令を出すのか？）、期限（解除の条件は何なのか？）、定義（何をもって外出と見なすのか？例えば、仕事や学校も外出と見なすのかなど）を提示すべきである。
政治家は「権力者は国民の人権を侵害しやすい」という義務教育で習う歴史の教養を踏まえた上で、発言して欲しい。
上記の内容を満たしていれば、個人への罰則を伴う外出禁止令を議論することに賛成だ。欧米諸国が緊急事態に陥ったピーク時は、陽性者数も死者数も日本の数十倍に達したものでした。我が国の新規陽性者数と死者数は今なお欧米諸国より少ないのです。医療体制が整備されワクチン接種が進んでいれば、ロックダウンなど現時点で無用でしょう。
【人口百万人あたりの新規陽性者数と死者数（７月２６日までの１週間の１日当たりの平均）】
日本 68人(0.1人)
米国 237人(2.8人)
英国 400人(1.1人)
フランス 292人(0.4人)
ドイツ 26人(0.2人)
感染率も致死率も高く本当に怖いウイルスに対応するにはロックダウンできる体制も必要なことは分かります。しかし、為すべきことをなさず行動制限のみ強化して国民を窮地に追い込む政治家と専門家に、今の時点で「個人への罰則を伴う外出禁止令」が必要と言われても、なんだかなぁ、と感じないでもありません。国民生活に対して新型コロナウイルス以上の破壊力を持つ、怖い権限になりそううな・・・ （・・;
