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尾身さんは「気の緩み」という。主に若者たち(&高齢者未満の若年層)に向けた言葉だろう。マスコミも街に繰り出し路上で飲酒をする若者たちを批判的に報じる。実際に20代~40代の感染者数が新規感染者の7割を占める。「お前らの気が緩んでいるから感染が広がっている」と。
だがちょっと待て。ワクチン効果によって60代以上の感染者は激減した。死者数もゼロに近くなっている。いっぽうで若者も重症化すれば危ないとマスコミは危機感を煽り立てる。しかしそんなもの交通事故に遭う確率よりも低い。若者の重症化率は極小であって多くの若者にとっていわば風邪に過ぎない。
そんな状況で「気の緩み」への対抗策として百合子たん❤は若者に「ワクチンを打て」という。ワクチン不足で予約すらも簡単にできないのに。知事会も「気の緩み」と若者を批判する。その果てに強制的ロックダウンを提言したという。
よろしいか。若者は自分たちの感染リスクが小さいからこそ高齢者に優先してワクチンを回してくれたのだ。しかも学校にも行かず。友達にも会わず。デートもせず。バイトにも行かず。帰省もせず。それらをすべて高齢者のために我慢してくれたのだ。しかも一年半以上も。雇い止めやシフト削減など経済的な負担も大きかったろう。若いサラリーマンでは奨学金返済にも難儀する者すらいると聞く。
その挙げ句にこれである。だったら何のために若者は自らを犠牲にしてきたのか。「祖父母を殺す気か」とまで脅されて。華やかな青春の一年半を犠牲にして。高齢者を守るためにワクチン接種を推進して実際に守られたではないか。
彼らは功労者なのだ。彼らのおかげで高齢者の命が守られたのだ。感謝するならまだしも「気が緩んでいる」と叱る。尾身さんも百合子たん❤も知事たちもマスコミもなんちゃら警察もこんな言い草である。
わたしが若者なら「ふざけるな」である。誰がいうことを聞くもんか。わたしたち大人は若者への借りを返す時期に来たとわたしは思う。頭ごなしに叱る前にせめてまずは「今までありがとうございました」と頭のひとつでも下げることから始めてみてはどうか?
わたしは若者にありがとうと言いたい。