蓄電池業界が挑む、LiBの低コスト化と高エネルギー密度化
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LiBの次の蓄電池には、低コストとエネルギー密度向上の2つが不可欠であり、それには以下の3つが必要と言ってますが、ちょっとまどろっこしいですね。
>LiBメーカーは低コスト化と高性能化の両方を進めている。その方法は、①セルの最適化、②パックの最適化、③工場立地などだ。
これらは、バッテリーに関する以下の3つの観方に過ぎません。
①電池の素材(と組成:組み合せ)
②電池の構造
③電池の製法
そしてこれら3つが2つの目的にどう関係しているかといえば、
A:低コスト ⇒①素材・組成、②構造、③製法
B:高エネ密 ⇒①素材・組成
となって、
その時々でどんな①が主流になるかによって、②や③が決まると言って良いでしょう。独立に考えられなくも有りませんが電池というデバイスの物理化学限界を考えれば、あくまで①ドリブンになります。そして具体的に言えば、記事を基にすると①全固体、②Cell to Body、③塗工(従来通り)となります。
①をより本質的に迫れば面白かったですね。①素材・組成として二次電池の本質的な問題は「レアメタルを使わなければならないこと」であって、電解質を固体にした全固体電池は、②の構造に関係する”だけ”と私は考えています。
更に言えば次世代電池で目指すべきは全固体電池では無く、「”非”レアメタル・バッテリー」ということです。LFPやナトリウムイオン電池の動きを取り上げる方が面白かったですね。
結局記事では全固体電池の③製法は、どこも良く分からないが、従来製法の塗工法を極力変えないことでA:低コストを実現しようとしているとのことでした。②の構造も単結晶正極に言及すれば違った内容になったと思いますが、なかなか短い記事の中ですべてを語るのは難しいです。でも各社の詳しい取り組みまで書いてくれているので、良い記事だと思います。