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Pixelは一部の先進国でしか販売していないし、一時期はGoogleが胸を張ってアピールしていたカメラのComptutational Photographyに関しても競合他社が追随してきているため、そこまでの差別化にはなっていない。
半導体設計に関してはエンジニアリングリソースはシリコンバレーであれば、いくらでも設計エンジニアを採用はできるのだろう。
自社でチップセットを設計すれば、製造のキャパ確保時にも直接TSMCなどのファウンドリと交渉することで枠取りはできるのだろうし、パフォーマンスの差別化は可能かもしれない。また、Qualcommなどへのライセンスフィーを支払わなくてもよくなる。
問題はその効率性・費用対効果だろう。Android OSと同様に、自社でQualcommやMediatekに対抗できるコストパフォーマンスのチップセットを供給できるのか、というと、ちょっと怪しいようには思う。
実際にやり切れるかは置いておいて、EV化を睨んで自動車各社もテスラのように内製化の検討もしていると思われる。
ファーウェイも自社開発したが、生産は台湾企業に依頼して結局今は頭脳があっても手足がないので、かなり挫折しています。
もちろんアメリカ企業はそれはないでしょうが、自社生産も重要でしょう。
CPUとGPUに関しても、SamsungのSoCがベースになってる可能性もありますね。
過去の関連ニュースから。
Googleが全て設計したのではなく、Samsungの関与もあるのではないかと。
半導体不足の状況で製造出来るのは、枠を確保してたからと思いますが、Pixelの販売規模がそれ程大きくないというのもありそう。
GoogleがTensorを外販出来るかは、Samsung次第なところもあるんだろうか。
Samsungが製造と開発に関与している前提ですが。
グーグルは、過去にもクラウドサービスのみに活用してきた、深層学習向けの半導体「TPU」をエッジ側デバイス向け「Edge TPU」として外販してきました。
抽象化すると、
自社で徹底的に使いこなしたものを外販する、ということ。
この展開は日本企業も真似したいビジネス戦術です。
Androidはこれまでオープン戦略で広がってきた。自社でCPUを出したからといって、QualcommのSnapdragonやSamsungのExynos、MediaTekなどのチップメーカーを除外できるわけではないと思う。ずっと自社で統一戦略でやってきたAppleとの違いはそこ。
自社スマホモデルとしてPixelを出したが、シェアとしては大して取れていない。そのなかで、①性能としてどれくらい出て、②どれくらいの企業が採用をして、③採用が広がった場合に排他的になっていくのか、あたりが今後の注目点。
AndroidOSの開発が自社製チップを基準に行われるようになれば、他社製チップを使う廉価なスマホがどうなるのか気になりますね。案外それが狙いだったりして。
Apple、Teslaなども、自社製チップを使っていますが、それができる企業は「自社が実現したいことが明確」である必要があります。
そういった意味では、Googleも、その領域に到達したのでしょうね。
今の時代、「何でも、そこそこできる汎用チップ」よりも、「ある領域に特化して特別な能力があるチップ」の方が競争力につながり、それが自前で作れるようになったことが、このトレンドを生む要因です。
考えてみれば、チップだけでなく、人材についても、同様のことが言えそうです。
※個人的な見解であり、所属する会社、組織とは全く関係ありません
Google Pixel 5a を検討してる私には関係ない話。