特許で読み解くテスラ AI急増、電池の熱制御に強み
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以下の2つの分野の特許は、全く種類が違っていると考えると分かりやすいですね。
前段は「テスラだからできること」であり、後段は「従来のOEM視点だからできること」という印象です。
(以下、記事中から引用)
テスラは電池などで発生した熱を空調を含めた様々な部分に逃がして活用する「オクトバルブ」と呼ばれる特殊な部品に強みを持つ。20年に発売した多目的スポーツ車(SUV)の「モデルY」から搭載した。通常の自動車はパーツごとに熱を制御することが多いが、テスラは自動車全体で熱の制御を最適化しようとしている。冷却材ループに関する特許はテスラの熱制御の基本となる技術で、山内氏は「物作りに地道に励んでいることが特許から分析できる」と指摘する。
一方で、テスラが出願した特許で「発明者」としても最も多く名前が登場したのは2000年代にマツダにもいたことがあるチーフデザイナーのフランツ・ホルツハウゼン氏だった。2位の発明者の2倍近い約80件の意匠特許の出願に関与。テスラの意匠特許としては、モデルSに搭載されたダッシュボード中央部の大型ディスプレーや「モデルX」の跳ね上げ式ドア「ファルコンウイング」などに関わる特許がある。
※個人的な見解であり、所属する会社、組織とは全く関係ありません
注目のコメント
熱対応関連特許なのでAl(アルミニウム)かと思いました。。オクトバルブとOTAを組み合わせるところにテスラの狙いが有りますが、それならレドックスフロー電池にしてしまえばとも思ったりもします。温度域は桁が違うので車載は無理ですが。
オクトバルブの技術的優位性は一度調べなければと思っていたので、この元マツダの方の特許でも見てみますか。熱をソフトウェアで管理出来るかというと、なかなかのチャレンジングですね。
恐らく日系自動車メーカーの方が特許多いはずなんですが、テスラというだけで注目が集まるようにしたのは大したものです。逆に言えばテスラの弱点でもあるので、熱制御技術を持つところをそのうち買収するかもしれません。電池の熱制御はテスラと言うよりは電池メーカーのパナソニックかもしれない。電池セルの形状、冷却、寒い時は日本のトイレの便座のように温める手法はパナソニックにノウハウがある。
テスラ搭載の電池は2年走行しても燃費(電費)3%程度の劣化しか無い。スマホと違い、電池劣化を無くす温度制御が行われているが、電池メーカーやセル形状が変わると難しい。テスラが電池制御のバージョンアップに失敗して訴訟になったくらい難しい。電池メーカーとの協力関係は必須だ。