コロナ危機が浮き彫りにした日本の統治構造とその弱点【竹中治堅】【手塚洋輔】
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注目のコメント
非常に興味深かった。たとえば以下のくだり。
> 和歌山県知事が、検査数を増やすことを一生懸命に取り組み、それを盛んにアピールしてきましたよね。和歌山県知事にはそれができました。 なぜなら和歌山県は、和歌山市を除いたほとんどすべての保健所を統轄しているからです。
> 東京都はそういうことはできません。検査の権限は、特別区に降りているからです。やはり権限があまりに分散してしまっている問題はあると思います。東京都知事が検査権限を持っていたら、医療にくる負担を避けるために一生懸命に検査を増やそうと尽力した可能性はあります。もちろん仮定の話なので、実際にどうなるのかはわからないですけどね。
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1年前には、台湾のように初期の押さえ込みを成功させるには今次の経験を防疫体制に生かすことだなと思っていたのに、未だに何をしたのがまずく、何をしたらよかったのかさえも整理されておらず、聞こえるのは「医師会が悪い」「専門家が横暴」みたいな話ばかりで政策をどう評価するのかの手掛かりに全くならぬ。そこにこの記事は多少なりとも手がかりになった。
私が考えるのはわりと単純で、地方分権は平時の形としては正しい、しかし、感染症事態は平時とは全く異なるオペレーション、訓練とどこにでも突っ込める戦時の指揮系統が必要と分かったので、感染症事態に平時から準備し、いざとなったときに分権の垣根を越えて指揮権をもつ軍隊的な独立機関を持つのが良いというもの。
そういう機関の設置が「日本版CDC」等の形で議論が進むことを望む。(「日本版CDC」のはずが「日本的CDC」で終わる、という黄金パターンの繰り返しにならないことを望む)■機能不全の問題
制度的な問題が色々掘り起こされていて、興味深い。
政治家には、喉元過ぎれば熱さを忘れる、とならないように制度改革する能力はあるのだろうか?