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当初、ワクチン供給のロジ周りの調整をするのかと思ったら、今また、感染症対策について発言する。
「ワクチンだけでどうにかするのは困難」とする根拠は何か?
「基本的感染対策」て何だ?マスク、手洗いか?
五輪開催は、その「基本的感染対策」と整合しているのか、言ってみろ!
ひとつひとつがきちっと整理されていない、人からの受け売り情報なら要らない。
・首相がワクチンを前面に出す中で、ワクチンのみでは抑止できないと明言
→既に世界の感染増大を見ればある程度事実です。デルタ株ではワクチン接種の推進のみでは現時点で感染拡大を防ぎきれない、というメッセージを河野大臣が出すのは大きいです。正直菅首相のワクチン頼みの発言は楽観視し過ぎの感もあったので、現実的なメッセージと考えられます。
もちろんワクチンを打つのは、感染の確率を大幅に下げることは出来ますし、重症化も抑えられるので、必要です。しかし万能・楽観視は些か危険です。
・基本的な感染対策の徹底
→これが基本なのは変わりありません。ワクチンの予防効果は非常に高いですが、他の感染対策と掛け合わせるのは大事です。
・若者の接種推奨
→感染者の半数以上が30代以下というデータも出ており、若年の感染抑止は急務です。感染拡大による重症化率は高くなくても、母数が増えれば若者でも重症は増えますし、感染拡大自体が次の変異を招きます。
ただ本当に大事なのは次の一手でしょう。
直接的な原因かはさておき、オリンピックを開催し、東京では街に海外の方が増えた印象を抱いた方も少なくないはず。観戦もできるなら多人数でやりたい、となるのは当然です。
そんな中での感染急拡大に、何度目かもはや忘れそうな「宣言」を行い、明確な補償なしで行動抑制を「お願い」するのは限界に来ているのは明らかです。
本当に感染拡大を抑止したいなら、今の矛盾するオリンピックについての説明、改めて人流抑制が必要(ワクチンだけでは無理との明言)、そしてそれによる損害の補償が急務です。
ワクチンは重症化率、死亡率を低め、若者の入院者が増えているから、自分のために打ったほうがいい、だと促進になりますよね。
一方で、デルタ株は強力でワクチン接種者も感染してしまう事例がアメリカなどで多発していることから、感染してしまうということは他人にうつしてしまうということで、感染抑止のためには、基本的対策(手洗い、マスク)も引き続き協力を、というコンテクストで話すか、記事をまとめるか、ですね…
50万人、10万人といった単位で超過死亡を出した欧米諸国と比べ逆に2万人も死者が減る程度で済んだにも拘わらず、昨年のGDP、つまり政府と国民が分けて使える所得が自粛、自粛で欧米並みに落ち込んで、ワクチン接種の遅れで回復は欧米諸国に大幅に劣後するとIMF等に見られているのが我が国です。ワクチン接種の推進こそが唯一無二の解決手段と信じて接種率を上げて行くことが、現段階で最善の施策であるように感じます。
先般の「ワクチンを追加で輸入することはしない」との趣旨のご発言もそうですが、ワクチン接種を何が何でも進めるという決意が緩んでいるように何となく感じて不安です。あるいは、ご発言の一部を切り取ってそのようなトーンに仕立てたものなのか・・・ (・・;
この事態の安全な解決は、最終的にはワクチンでしかありえないと思います。
たしかに、現状の感染流行がワクチンだけでどうにかなるわけではありません。また、長期的にもワクチンの接種率が限定的で、現状のままデルタとの戦いを続けるのなら、そうなってきまうかもしれません。
しかし、ワクチン接種を受ける人が全人口の80%や90%に達すればワクチンだけでのコントロールは可能かもしれません。また、デルタやその後の変異ウイルスに対して、それに応じたワクチンを準備することも技術的に可能であり、ワクチン側でできることもたくさんあります。最終的に、ワクチンのみで抑止できる可能性は十分残されていると考えます。
ただ、「打ちたい人が打てばよい」というようなスタンスではそれは難しいとも思います。
出来ることをやるは、マスク・手洗い・うがいだったり、ワクチン。出来ることを増やすは政府などのワクチン確保・増産への働きかけや医療体制の整備。でも、現実の生活のために、正しく恐れることは重要。というわけで、データを見ていく。
デルタ株は、日本で生まれたものではない。コロナウイルス自体も同様で、それでも広がるし、ワクチンも開発された。
なので、世界の状況の把握も重要だと思っている。以下のデータはすべて、Our World in Dataから。
まず世界全体の新規感染ケースは現在は60万人/日ほど。4月末のピークは80万人/日ほど。また昨年12月前後も60-70万人/日ほど。日本は今回ピークを更新しているが世界はそうではない。
https://bit.ly/2V3SpHs
国別での上位国は、米国、インド、ブラジル、インドネシア、イギリス。
インドは5月頭のピーク時には40万人/日近くまでなったが、足元は4万人/日ほどに落ち着いた。米国は8万人弱/日で急増傾向ではあるが、12月前後のピークの15-25万/日より低い水準。イギリスは7月20日に約4.8万人/日となったが、今は2.8万人/日ほどに減少。なおデルタ株が広がる前は2000-3000人/日だった。
https://bit.ly/2V3SPO2
世界・米国・英国・インド・日本の100万人あたりの新規感染者数は、依然英国が一番高いが下落に転じて(410人/100万人・日、デルタ株ピークは約700人)、米国はまだ増加基調(約235人)。日本(約60人)はインド(約30人)を直近超えた。
https://bit.ly/3feaUzC
ワクチンの接種率は、Full Vaccinatedが英国56%、米港49%、日本28%、世界14%。インドは7%で一回を含めても26%。
https://bit.ly/2V9j4m6
100万人あたりの死者数は、インドを除くと昨年4月や12月のピークよりだいぶ低い。英国は感染者数は減少に転じたが、死者数は増加基調でタイムラグあり。インドはピークで3人ほどだったが今は1人を切っている。
https://bit.ly/3fg9LYi
そして、ワクチン接種を拒むのは公衆衛生的に害が大きすぎる。個人の自由で片付けるべきではないと思う。法律で義務に出来ないのであれば、ワクチンパスポートを色んな場所で必須にして、接種しないことのデメリットを明確にしていく必要がある。集団免疫が遅れれば遅れるほど経済ダメージは大きくなる