米国で東京五輪の視聴者数が低迷、NBCは広告主と補償交渉-関係者
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(時差も厳しいですし、何人かのスター選手が欠場してるというのもあるのでしょうが)、おそらくアメリカ人はコロナ禍明けの夏休みで旅行・アウトドアに忙しすぎるんじゃないかと思います。特にデルタ株による再ロックダウンの懸念が高まる中で、駆け込み需要もありそう。
国立自然公園には6月だけで(!)3100万人が訪れたそうです。
https://www.morningbrew.com/daily/stories/2021/07/30/senate-subcommittee-holds-hearing-discuss-overcrowded-national-parks
注目のコメント
「夜の時間帯の視聴者数は前回の2016年リオデジャネイロ五輪と比べ42%少なかった。」これは仕方ないでしょう。米国との時差のないリオと、昼夜が真逆な東京では見る人が半減しても仕方ないです。私たちだってテニスの全米オープンを見るのは大変なんですから。それより気になるのは日本で起きているようなオリンピック嫌い現象が米国でも起きているのか、世界ではどうかです。3年後のパリ五輪は日本にとって最悪の時差。それに加えて今回のオリンピック嫌いが消えていないとすると、オリンピックビジネスの広告面はどうなってしまうのでしょうか。今回のトヨタのように日本人の分断を促進するような企業が現れるかもしれませんし。
アメリカでの東京オリンピックのテレビ視聴者数低迷。5年間での視聴環境の変化と(テレビからウェブへ)、リオから東京の時差(たとえば開会式はリアルでは早朝なのでテレビはプライムタイムに録画再生)がちょうど絡み合ったように思えます。ケーブルテレビを観ながらSNSで実況するスタイルも嵌りづらいですね。
加えて東京オリンピックを取り巻くネガティブな雰囲気に関しては、懸念する米ニュースも出回りましたし、実際に全体的な規模縮少の指摘も。コロナ前後でオリンピックへの関心が変わったという世論調査は例えば以下。イギリス対象ですが、第三者視点として。
https://yougov.co.uk/topics/sport/articles-reports/2021/07/21/how-has-coronavirus-impacted-interest-olympics-and
ただし、NBCでも今回ウェブでのストリーミングは大幅に増えたようです。他にも2021年度オスカーも2020年度比でテレビ視聴者数は半減、2020年度のワールドシリーズやスーパーボウルのテレビ視聴者数も2019年度比で大幅減だったようですが、ストリーミング「時間」は過去最大に。ストリーミングの増加による収益でテレビ視聴者数大幅減を賄えるほどかは記載がないですが....
https://www.latimes.com/entertainment-arts/business/story/2021-07-27/2020-summer-olympic-ratings-take-a-hit-but-for-nbc-its-about-relative-strength
興味深いのが2016年リオは2012年ロンドンより視聴者数が減ったにも関わらず収益は増えていたという...しかし今回補償策の問題が発生しているということはその時の減り方以上だったのかもしれませんね。下記の最後の段落は東京オリンピックによる収益にやや楽観的ですし、プログラミング後半は違うことに期待でしょうが、開会式もテレビ視聴者は低迷。
https://www.reuters.com/lifestyle/sports/tokyo-olympics-opening-drew-167-mln-tv-viewers-nbcuniversal-2021-07-24/NHKがYoutubeで配信している「2分でわかるオリンピック」シリーズは秀逸です。
「or」ではなく「and」。
ビジネスモデル的にも放送とネットを切り分けるのではなく、いかに融合させていくかがますます重要になるでしょうね。