Freight Broker CEO Sees Supply Chain Snarls Lasting at Least Through February

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• 松田 琢磨

  拓殖大学商学部国際ビジネス学科 教授

  ・2021年07月31日

  海上輸送を含め，世界のサプライチェーンが来年2月の旧正月までは緩和されないだろうとの見方を示した記事です．実務者などは少なくとも今年中の収束はないとみています．
  
  現在も荷動きはかなり順調ではあるものの，欧州や米国だけではなく，アジア側でも港湾の混雑が起こっております．コンテナ船もスケジュール回復を目的とした減便が起こっておりますし，米国内陸では貨物鉄道で滞留のために受付を停止している会社も出てきています．
  
  いまは新学期向けのセールの時期ですが，年末商戦に向けてもすでに仕入れが始まっており，11月までは荷物の減りにくい状況です．年末商戦を過ぎると，旧正月になって中国（ほかのアジア諸国も少々）で工場労働者が休みとなるため，生産が減り，輸出が減るのが通常です．局面が変わるとしたらここが一番可能性が高いと考えます．
  
  運賃は上げ一辺倒ではなくなってきているとの見方もあります．しかしながら，まだまだ先は見通せないのも事実です．