【大型IPO】3兆円上場、ロビンフッド支えた「謎の投資家」
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ロビンフッドがナスダックに上場しました。今回は彼らが倒産していたかもしれない瞬間を救い、この日までロビンフッドと共に歩んできた「救世主」の直撃インタビューです。
どうやってウラジミール・テネフCEOがリビットキャピタルにすがるような思いで電話をかけたのか、どう投資家はそれを受け取ったのか、ドラマのように伝わってきました。
■今日のロビンフッドの株価ですが、一株38ドルからスタートし、株価は一時的に33.35ドルまで下落、再度ゆるやかに戻したものの終値は34.82ドル、時価総額は約3兆円となりました。
これまでモバイル投資の分野を切り開いた代表的なスタートアップであると同時に、数々の問題も抱えてきました。
1月28日、ゲームストップを巡って株のトレーディングに制限をかけたことから今では90以上の訴訟を抱えていますし、金融業界規制当局からも罰金などを要求されたりと、今後の先行きも困難が予想されます。
初日の売買ではその懸念を反映して、投資家が躊躇する様子が見て取れる結果となりました。
IPOにより、リビットキャピタルの資産は2500億円(22億8000万ドル)になりました。ちなみにウラジミール・テネフCEOの資産は約2000億円(19億1000万ドル)に。
注目のコメント
RibbitはQEDやUnion Square Venturesと並んで、Fintech領域のトップに君臨するVCの一つです。Robinhood、Coinbase、Affirm、Brex、Chainalysis、Hippo、Revolut、Wealthfrontなど名だたるFintech企業へ投資を行ってきました。記事にもあるように、チームで起業家と向き合うことが特徴です。ニックもインタビューでは自分がボードに入っていない案件も、自分がボードメンバーで関わっているかのようにとても詳しく話してくれました。こんな圧倒的な実績を収めているのに、チームはバックオフィスを含めても30名以下です。
面白い取り組みとしてはウォルマートとの戦略的な連携も進めています。共同でフィンテックスタートアップを立ち上げました(https://corporate.walmart.com/newsroom/2021/01/11/walmart-announces-creation-of-new-fintech-startup)。このスタートアップはウォルマートの小売に関する知識と規模、Ribbitのフィンテックに関する専門知識を結集し、ウォルマートの顧客と従業員に合わせたテクノロジー主導の金融体験を提供する取り組みで、今後のアップデートが期待されています。投資市場を破壊的に革新したのがRobinhoodです。株式取引手数料を無料にし、最低残高も不要。この戦略で2000万人を超える人たちを証券口座客にしました。
その半数以上が投資初心者、平均年齢は39歳。全ての人たちに金融の民主化を!というのがミッションです。
では赤字なのかというと、2020年は黒字を達成しています。その仕組みは顧客からの注文をマーケットメーカーに再注文するというもの。payment for order flow という仕組みがあるからです。このトランザクション手数料が規模の拡大とともに大きくなっています。
今後どのように破壊的な革新を仕掛けてくるか楽しみです。