【挑戦】夏の音楽祭、コンサート配信の舞台裏
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コンサートを録画した動画だけで金を取ることは難しいでしょう。オーケストラに限らず、ロックやヒップホップでも難しいでしょう。演劇や人形劇でもそうです。授業や公開講座についてもいえることです。
もちろん、無料で動画を流すことはできます。2020年は、多くのオーケストラ、バンド、劇団にとっては、無料で動画を流す期間でした。いわば、営業活動で、それ自体で収益が出るものではありません。
問題は、どうやって収益を出すか、です。NetflixやAmazon Primeの有料コンテンツとして収益を上げることができるでしょうか。残念ながら、答えは否でしょう。演奏の動画なら、YouTubeに無料でたくさんあります。付加価値が必要です。
ニコニコ動画のスタイルは、動画で収益を上げる一つの方法でしょう。単に動画を流すだけではなく、実況で、視聴者のコメント(いわゆる弾幕)が画面を流れていく、その体験を共有することに視聴者が金を払う、というビジネス・モデルです。
ニコニコ動画が始めたこのスタイルは、中国ではビリビリ動画に導入され、はるかに多くの視聴者を獲得しました。どういうわけか、日本と中国以外では、このビジネス・モデルは広がらないのですが。
注目のコメント
ちなみに、昨年の配信市場は600億円。そのうち噂ですが嵐が一回100億円と言われていました。またサザンオールスターズもありました。
あたらしいことをやるのは楽しいものです。でもそれで採算が取れないとビジネスでそれをやる意味はない。
まさにリアルコンサートと配信を組み合わせた試み…配信は通常の映像に加えて普段が絶対見られない指揮者とピアニストの視点でVRも…を文化庁の「文化芸術の収益力強化事業」という委託事業でやらせていただきましたが、月にいただける配信売り上げなんて笑っちゃうくらい小さいですよ…委託事業であったからできたけれど、採算なんて取れません。
UNEXTの文化庁委託事業配信ページ
https://www.video.unext.jp/lp/bunka_snm
360のVRのページ
https://www.360ch.tv/channel/347
クラシックの音は生であることに意義があったわけで、録画を見るならベルリンフィルやウィーンフィル、メトロポリタンオペラやミラノスカラ座を見ればいいわけです。配信は宣伝と割り切る必要があるように思っています。
PMFもコロナの方が1人出てひとつコンサートが中止になりました。二期会の公演も同様に一回中止になりました。海外からの演奏者は「有名か」「公演規模がありおおきいか」といった曖昧な基準でVISAを発給するかしないかが選ばれています。。。クラシック音楽業界はあまりに危険な賭けを強いられているように思います。「コロナ禍のクラシック」特集2日目は、川崎市で開催中の音楽祭「フェスタサマーミューザKAWASAKI」の挑戦を紹介します。有観客と映像での配信を組み合わせたコンサート。クラシック音楽の新たな客層を開拓する試みとしても注目されます。
新しい取り組みには困難がつきものですが、昨年の奮闘をどこか楽しそうに振り返るエネルギッシュなお二人の話しぶりが印象的でした。コンサートの主役は演奏家ですが、それを支えるスタッフの存在があって初めて開催できるのだと実感しました。