台風8号 このあと宮城~岩手に上陸の見込み 災害への警戒を
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腐っても鯛ならぬ、腐っても台という言葉は気象の関係者の中では昔からよく言われる言葉です。台風としては大して強くないように見えても、普通の低気圧とは異なり、熱帯の湿った空気の塊が台風であるから、そこで発生する災害について油断してはいけない、まず予報を伝える側の人間がそれを十分理解していなければならない、というニュアンスの言葉です。
今回は宮城県に上陸する初の台風ということになる見込みです。そして台風の進行方向の右側に位置し、特に湿った空気がぶつかる岩手県の太平洋側を中心に150mm前後の雨量となる見込みで、これは岩手県の太平洋側としては平年の7月の1か月分の雨に相当します。一日で1か月分の雨量などとなると、なにがしかの災害が発生する可能性が高くなってきます(例えばドイツを中心とした洪水は、一日で2か月分の雨が降ったことによるものでした)。
確かに今回の台風は中心付近には台風の眼を構成する活発な積乱雲がなく、台風らしくない形をしています。上空の寒気による渦とつながって、ようやく回転センスを維持しているだけという冷たい見方もできます。しかし、腐っても台とはまさにこのためにあるような言葉のような気がしています。どうぞ油断せず、避難したほうがいいかな?と思った時が避難のベストタイミングであることを常に意識しておくようお願いいたします。なお、夜間に車で避難した結果いつもの道がすでに濁流に呑まれていたなどという例もありますので、今のうちにここなら大丈夫、この道なら大丈夫、というあたりをつけておくことをお勧めします。NBCでオリンピック見てたら、台風のおかげでサーフィンに最高の波だぜイェーイ!って感じのコメントしてた。どこまでもポジティブなアメリカ人。