LINEとヤフー、NFTをヤフオクで──二次流通市場の拡大図る
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ヤフーは、taotaoを売却してブロックチェーン領域から距離を置くのかなと思っていましたが、LINEと組む事で取り組んでいく模様。
LINEは既に、LINE BITMAX Wallet NFTマーケットβを発表しているので、ここで販売される商品をヤフオクでも販売できるようにしようという事でしょうか。
LINE BITMAX Wallet NFTマーケットβは決済トークンは、LINKとなっていましたが、さすがにBITMAXで口座開設して円でLINKを買ってヤフオクでLINK決済という事ではないでしょうから、円でNFTを買えるようにはするのでしょう。
かんたん決済にLINE Blockchain上のDvPを組み込むことは難しいと思うので、当面はeBayのようにリンクで商品掲載するという形ですかね。ブロックチェーンや仮想通貨(暗号資産)という言葉の認知度は一定浸透したと思いますが、DeFiやNFTは大多数の方にとってまだまだ未知の用語・領域だと思います。
そのため、NFTマーケット自体はまだまだ投機性が高く、一般の方にとって”デジタルデータに対する価値”を理解することは難易度が高いでしょう。
とはいえ、海外ではTop Shotのような事例も出ていますし、どのようなサービスも始めはイノベーターから始まっていますので、多くの企業がNFTを取り扱うことは、市場の活性という観点から期待できますね。
一方、ブロックチェーンにより透明性高く取引しているとはいえ、一般的な商取引に照らしてNFTの取引は同等の扱いとなるのか、どういった権利を取引しているのか、現行法制下における整理は十分とは言えません。
例えば所有権については民法206条で定められていますが、民法85条で”物”とは有体物を指し、デジタルデータは含まれません。
こうした論点も並行して整理することで、誤った権利行使や侵害が防止され、さらにマーケット拡大の支えとなることを期待しています。
民法85条
この法律において「物」とは、有体物をいう。
民法206条
所有者は、法令の制限内において、自由にその所有物の使用、収益及び処分をする権利を有する。
https://elaws.e-gov.go.jp/document?lawid=129AC0000000089