米テスラ、第2四半期は売上高・利益が予想上回る 株価上昇
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良い数値ではあるが、ここ最近コメントしているように伸びが今後は鈍化すると思うし、気になるのは受注の状況。
まず台数についてチェックしていくと生産・納車について下記のようになる。
生産→納車の順、単位は万台。
【2019】
1Q:7.7・6.3
2Q:8.7・9.5
3Q:9.6・9.7
4Q:10.5・11.2
【2020】
1Q:10.3・8.8
2Q:8.2・9.1
3Q:14.5・13.9
4Q:18.0・18.1
【2021】
1Q:18.0・18.5
2Q:20.6・20.1
20万台超という数値は、7月頭に既報(①)。
そこでもコメントしたが、キャパを増やすために必要なドイツ工場は認可が遅れ、上海工場の拡大も凍結。併せて、中国ではTeslaへの抗議活動なども背景に受注が減少(②)。一方現地系EVメーカーは好調維持(③)。
なお、中国での新エネ車比率は、1-5月の販売では全体の1割弱(④)。そしてTeslaは米国での販売が横ばい水準の一方で、過去伸びてきたのは中国で、だからここの受注動向が重要(⑤)。
あと、中長期的にはモデルサイクルも課題。Model 3も2016年発表で、モデルとしては結構年数が経ってきている。Model Sはもっと古い。
①https://newspicks.com/news/5985453
②https://newspicks.com/news/5905432
③https://newspicks.com/news/5911158
④https://newspicks.com/news/5948601
⑤https://newspicks.com/news/5987545
注目のコメント
この半年、暗号資産関連の発言などで株価は低迷していましたが、本業は堅調ですね。
ただ、当社のようにPER600倍というレベルになると、もはや四半期収益や、数%の市場予想上振れがどこまで株価材料になるのか…
むしろ、巨大市場インドへの参入計画や、ビットコインでの車代金受け入れ再開、更には、証券会社が唱え話題になっているテスラの「空飛ぶ車開発説」などといった「夢」を買う銘柄ではと思います。売上・EPS共に予想を上回って時間外で株価は1%強上昇。排出権取引の売上が減る中で、ついに四半期での純利益が1Bを超えるなど、EV販売で利益をあげ始めている。コロナの影響がほぼ無くなりつつある欧米に中国の都市部高所得層に顧客が偏在しているのも大きいのでは
テスラ好決算。売上高は119.6億ドル、前年同期比+98.0%。納車台数は20万台突破。売上における中国のシェアが高まってきてるのが唯一最大のリスク。米中対立の煽りを受ける可能性は大いにある