日経リサーチ、生活者金融定点調査「金融RADAR」特別調査の2021年版をリリース 若年層のESG投資への関心が高いという結果に
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投資経験者を対象としたアンケートとのことですが、若い人の方がESG投資に関心をもっているとのこと。ESG投資は、地球温暖化や人権問題などの長期的課題を解決していくうえで企業がいかにサステイナブル(持続可能)かを問うものであり、投資家にも中長期な投資が期待され、残りの人生が長い若い人の方が関心を持つというのはある意味自然かもしれません。
金融庁が先月公表した、サステナブルファイナンス有識者会議 報告書の中では、個人を対象とした金融経済教育において、ESG関連の金融商品の特性とともにサステナブルファイナンスの意義についても理解が深まるよう、金融庁及び業界団体・事業者の取組みに期待するとしておりましたが、こうした公的な取組みももちろん重要ですが、多くの人が自分ごととして、ESGを考え、投資を通じて資産形成の成功体験を積むことが真の長期投資に結び付くのではないかという点で、このアンケートを興味深く読みました。
こうした中、主に個人向けとなる公募投資信託の世界でも、ファンド名にESGを掲げる投資信託が増加しております。繰り返しになりますが、ESGは世界共通の中長期的な課題であり、本来投資家の中長期的な投資対象として相応しいものだと思いますので、投資信託の販売会社においても、足元の好調な運用成績の下で、過去のテーマ型投資信託とは違って回転売買の対象とはせずに、投資家の長期投資を根付かせていくきっかけにして欲しく、関連業界の皆様の努力に期待したいと思います。