反コロナ規制、欧州各地でデモ ロックダウン・ワクチン反対
時事ドットコム
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フランスの場合、デモ大国ですから、政権(マクロン)批判に繋がればネタは何でも良いという側面もあるように考えられます。
他方、都市封鎖などの行動制限に対する社会の疲れが深刻なことは事実なわけで、当局としては慎重に取り組まないと、民意が一気に離反する事態になりそうです。
日本はとにかく、都市部を中心に、中高齢者のワクチン接種を進めるしかないのでしょう。欧州は希望者にはワクチンがほぼ一巡し、多くの国で接種率では米国を上回っています。ここからどう接種率を引き上げるか。ロックダウン同様に強い政策をとれば反発も強くなります。どの国も困難なジレンマに直面してます。
フランスでは医療従事者に接種を義務化する方針で、一般にも飲食店や公共施設などで接種証明書の提示義務が拡大した結果、接種率は上がったものの極右や急進左派を巻き込んで反対運動が先鋭化しています。フランス各地でのデモでは、「自由(liberté)」が叫ばれていたが、参加者には、いわゆるポピュリスト右翼の支持者が多いということだ。つまり、あまり普段は「自由」を叫ばない人々である。また、マルセイユでは、2人のジャーナリストがデモ隊に襲われるという異常事態が起きている。普段のデモなら、襲撃されるのは警察だ。なお、デモは起きているが、世論調査では、6割超のフランス人は「衛生パス(passe sanitaire)」に賛成しているとのことである。コロナ禍の犠牲者が多かった分だけ、人々も恐れているのであろう。ともあれ、フランスでデモが起きるのは日常茶飯事であり、それ自体は何ら特別なことではない。