「新しいオフィスのあり方を提案する」東京駅・日本橋口前再開発「常盤橋タワー」の全貌
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三菱地所渾身の大規模再開発、いよいよ先行オープンですね。本丸のさらに巨大なビルは二期以降とはいえ、丸の内、八重洲に連なる東京駅北西側の日本橋神田方面へと新しい正面を開く、都内でも指折りの戦略的なビッグプロジェクトです。
設計もほぼ固まり、諸々の戦略的な構成や収支などの構造もほぼ決まった段階でコロナ禍が生じ、このタイミングでのオープンには社内外で大きな議論があったことと思います。いまさらの変更は現実的に不可能ということも大きいとは思いますが、それほど大きな変更もなく、計画通りにオープンということですね。
実際コロナによって、これまで100か0かといった時間や所属、専門性の使い分けを求められていた日本の企業社会でも、離散的で流動的で、所属や場所などの制限もゆるやかな働き方を許容していかない限り、特に国際的な人材の確保や知の集約は難しくなっていきますし、この流れは今感じているよりも不可逆でしょう。いわゆるメガプレート積層型で、セキュリティポイント集約型のこうした都心型大規模オフィスはそうした離散化や流動化といった流れには逆行する構造を持たざるを得ない中、今回の判断は長期的にも注目です。
現実には、さすがにこの立地であれば、どんなに時代に逆行しようとも、集中型で固定型でも十分に集客はできると思います(立地がスーパーニッチなので)。でも、こうした特殊解ではない周辺部、固定床バリューと離散床バリューの境界線はより拡散し、固定床が立地やステータスだけで価値を維持できる総量は、確実に減っていくはずです。
まだなんとか大規模再開発を行う企業体力や都市の価値が残っているうちに、デベロッパー側やそのハードとしてのシステムを開発する建設や設計業態の側、さらにはそれらを使いこなすテナントとしての企業側が、新しい働き方のしくみやシステムを早期に開拓し、こうした都市的なハードに落とし込んでいく努力をはじめておかないと、5年10年と準備にかかる大規模開発案件では、オープンした時には設定がすでに時代遅れということにもなりかねない。
常盤橋タワーの二期などは、まさにその分水嶺になる開発だと思います。日本の大手デベロッパーの本気の未来を見通す力、カタチとして見れるのが楽しみです。「オフィスの役割としての社員同士のコミュニケーション」
思いつきだけの「オフィス不要論」が消え去ったあとはコミュニケーションの場としてのオフィス再生が大きなテーマになります。そのさきがけとしてのプロジェクトになると思う。
三菱地所の力を見せてほしい。>テレワークが広まる中、オフィスの役割として社員同士のコミュニケーションがあると判断。3階の入居者向け食堂の隣にキッチンを設け、料理を通じてチームワークを醸成できる場を提供する。就業者の健康にも配慮し、共用のラウンジではヨガや瞑想(めいそう)などのプログラムも提供する。
その通りだと思う一方で、会社の共用ラウンジでコミュニケーションを取れる人って、そんなに多くないでしょうね。残念ながら。
みんな、直接仕事で関係している人としか話さないんですよね。コミュニケーションを取ろうとする人の割合がそもそも低い。
なのでこういう共用ラウンジがあるオフィスを作っても宝の持ち腐れになる気がします。。。