【大野将平】人間の真価は、「負けた時」にこそ問われる
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『だから重要なのは、どれだけ平常心で臨めるか。試合が始まってしまえば、同じものですからね。』
『そして入門してから、本当につらい思いをしました。今でも講堂学舎に入ったことを後悔しています。何であんなにもきつい、しんどいところに行ったんだろうって。』
『大人になってきついこと、しんどいことはなかなかできません。若い時期に我慢することを覚えるというのは、自分の人生にとって非常にプラスだったと思います。』
『でも負けた時って、やっぱり悔しいし、自分を見失いそうになる。リアクションなんて気にする余裕もありません。
だから、その時に自分がどうなるかがすごく興味深い。今はずっと勝ち続けているけども、いつかは必ず負ける日が来ます。
負けは必ずしも悪ではなく、むしろその時に真価が問われるのだとしたら、私は自分に潔さを求めたいですね。』
『負けた時に、どう振る舞えるか。チャンピオンではなくなった時に、どんな人間でいられるか。』
注目のコメント
NewsPicksで過去にインタビューした東京五輪出場選手の記事を競技日程に合わせて再掲しています。
本日は柔道男子73キロ級の大野将平選手です。大野選手は2016年リオ五輪で金メダルを獲得し、世界選手権やグランドスラムもそれぞれ3度優勝しています。2020年2月のグランドスラム以降左脚の怪我を理由に実践から遠ざかっているものの、五輪での連覇を期待したいです。
柔道は日本のお家芸と言われ、先週から連続でメダルを獲得しています。この流れで大野選手の「自分の柔道」を見せて欲しいです。柔道。柔「道」。
柔道界のPFPがあるとすれば、リネールか大野でしょう。
その最強王者の静謐さを感じさせる佇まいと「自分は負けた時に潔さを求めたい」という負けまでを想定した受け答えに、柔道の本質の在り方と柔道の本質たる人間性の涵養を見ます。
つまり、勝ち負けを超克した世界にもう足を踏み入れて、己と向き合っている、禅の境地に達しているかのような人間性の高みを感じます。
本当の強さや優しさとは何か。柔道の本質とは何か。
それを既に世俗を超克し、真に理解しているかのような選手です。"オリンピックよりも自分の柔道スタイルを追求する、探求し続けること。それを証明する舞台が、オリンピックや世界選手権という大会"
勝つか負けるかに拘れば自分も手段も矮小化する。目指すべき志はより高みに設定する。それが唯一無二の強さの根源だ。