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【提言】日本が「欧州の嫌われ者」ドイツから学べること

NewsPicks編集部
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    静岡県立大学国際関係学部 准教授

    日本がドイツから学べること、は、多々あるでしょうが、そのまま模倣するべき、というよりも、他山の石とするべきところもあります。
     ドイツの苦悩は、1871年に統一ドイツが成立して以来、中央ヨーロッパで孤立していたことにありました。西にはフランスと英国、東にはロシア(→ソ連)があり、どちらかにつこうとしたり、両方を敵に回したりしながら、自国のあり方に悩んできました。挙句の果てに、ドイツが東西に分割されたりもしました。戦後のヨーロッパ統合は、この孤立から脱する最終方針、決定的な解決を目指したといえます。しかし、東西の双方を配慮しなければならない苦悩は、なくなってはいません。
     日本は、近代国家として成立した時期はドイツとほぼ同じでした。西に中国、東に米国があり、両方を見てどちらにつくか迷いながらきた、というところも似ています。しかし、すぐ西隣にあるのが中国、という点で、ドイツとはかなり事情が違います。ドイツほどはっきりと、「西側をとって地域統合する」というほど明確な方針は出せずにいます。これは、発信力の問題よりも、「中国と米国どちらか」、というのが、「英仏とロシアどちらか」という選択よりもむずかしいからでしょう。
     ドイツの議会政治も、日本とはだいぶん違います。西ドイツでいた間は、二大政党制で、ヨーロッパ統合という大方針を共有していました。今は、かつての東西分断の影響は大きく、特に旧東側でAfD(ドイツのための選択)が台頭しました。AfDは、旧東側の有権者の疎外感、置いて行かれている感を代弁し、「1989年の民主化革命の完遂」を掲げています。
     二大政党制が崩れて新勢力が台頭しているのはフランスやイタリアもそうですが、日本は安定した一党優位です。ドイツの場合、今も東西を意識せざるをえず、内政にまで反映されています。西側的な、あるいは東側的な理想を掲げる新興勢力が急伸しました。日本は、今のところそこまで(中国式の国になるか、米国式の国になるか、というほど)は国内が分断されていません。明確な理想を打ち出してはいなくても、分断されていないこと自体が国益ともいえます。


  • NewsPicks 金融ジャーナリスト

    最近、盛り上がっている気候変動対策では、欧州のルールが世界に広がり、日本でも要求されていくという流れでした。
    後手に回りがちな日本とは対照的に、ドイツは自分たちに有利なルールを作って、それを広めていくことに長けています。
    ただ、うまくいっている印象の強いドイツですが「中国やロシアとの関係」「移民」「価値観」を巡って他のEU加盟国との間での溝が深まっています。
    「欧州の女帝」メルケル独首相引退後のEUの展望、そして日本がドイツから学べることについて、現地在住の作家、川口マーン惠美さんに分かりやすく解説していただきました。


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    Podcast Studio Chronicle 代表

    川口さんが執筆された『メルケル 仮面の裏側』はとても興味深い本でした。日本にいるとアメリカの情報に比してEUの情報は少なく、我々はメルケル首相の実像の1%も知らないのだな・・と実感させられました。


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