アップル、オフィス復帰を早くても10月まで延期-関係者
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直近のBloombergの報道によれは、米国では新型コロナウイルス新規感染症例の83%をデルタ変異株が占めているのだとか。また数日前にはイスラエルの首相が「ファイザー製ワクチンの予防効果が、デルタ株には予想より弱い」と発言しています。イスラエルは国民の約3分の2がファイザー社製ワクチンを接種しているので、発言にはかなりの信憑性があると思われます(重症化を防ぐ効果はあるようですが)。実際ファイザー社もブースター接種(3回目)を勧めているようです。
こうした状況を鑑みて、延期を決めたのでしょう。柔軟で適切な判断なのではないでしょうか。
注目のコメント
原題ニュースも読んでのpickです。
まだ正式なプレスリリースがない部分なので拙速な指摘は避けたいところですが、現在の感染拡大状況を見ての判断となりました。
英国ではマスクなどの感染対策すらフリーとする方針に打って出ていますが、米国では一時期10,000人/day程度に抑えられていた感染者数が再度50,000人/dayを超えており、再拡大の様相を見せています。
Appleは6月に、「従業員は少なくとも週に3日は9月上旬にオフィスに戻り始める」としていましたから、これの延長であると考えられます。また原題記事内では従業員からの指摘があった事も述べられています。
しかし注意しなければならないのは、国と企業では対策のレベルややり方が異なる事です。Appleはtech企業でもありますから、ある程度在宅勤務を行いつつも業務遂行が可能ですが、国がこのような方針を出す場合、飲食店やエッセンシャルワーカーへの影響を考えなくてはなりません。
この方針自体が先進的な取り組みというかは、既に6月に復帰方針を出していた事なども含め判断すべきであり、まずは「判断保留」という印象を感じます。海外メディアを見ていると、アメリカのテック企業では、若年層を中心にリモートワークの恒久化を期待する機運もあり、マネジメントの観点からオフィスワークに戻したいという企業の思いとのギャップがあるようです。
感染リスクを考慮する必要はありますし、アップルのこの議論の背景にこうしたことがあるかどうかはわかりませんが、オフィスワークへの回帰を巡って企業は難しい判断の局面に立っているという事情もありそうです。