【グラフ図解】Zoomが巨額買収に打って出た
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初見ではなかなか厳しい買収になるのではと思ってしまった。ズームの強みは何と言ってもビデオ映像配信であるもののネットワークに制限されないくらい技術的に長けている点と導入の気楽さ。直接競合していた時もやはり他社が企業向けで数日かかることを数時間で実施できる簡易さの作り込みは差別化要因となっていた。
コールセンターでビデオが多用される時代は想像しにくいので音声に限定するとすると、スカイプの発展版のように聞こえてしまう。エンタープライズ領域で確かな需要があるものの、電話線の置き換えに過ぎない。既存ユーザーもファイブ9からズームフォンに切り替わったところで大差は感じず何をクロスセルするのか疑問に残る。リモート下に慣れてインサイドセールスと呼ばれる電話営業が成長する見込みは確かにある。
株価を考慮して、このタイミングで株式による買収は王道だと思うが、ひっそりと違うエンタープライズ向けサービスを構築しているのかもしれない。従来の技術エッジと一般ユーザー向けに築いたブランドを活かし、B2Bで大暴れして欲しいと思う。Zoomが異例とも言える日曜日の発表。内容は、同社初の大型買収(1兆6000億円!)。さらに、月曜日、投資家向けの説明会をアメリカ西海岸時間で朝5:30に行いました。日本時間で昨夜9:30でしたが、NYの市場オープンに合わせた説明会で、さすがにエリック・ヤンCEOも少し眠そうでした。
MSやSlack(セールスフォース)との競争が激化する中で、コールセンター系のSaaS企業買収という考えられた一手です。本買収は明確にZoomの事業インダストリの拡大を意味しますね。
これまではMicrosoftのTeamsやGoogleのMeetなどテレビ会議ドメインでの競争でしたが、今後はIP電話領域に広げることで、Ciscoの本業やGenesys、AmazonのCloud部門などが競争相手になってきます。
どちらのマーケットが大きいかと言うと、圧倒的に新領域。
現時点で10倍くらいの差があります。
President職を渡してしまうのは非常に合理的です。
また、法人は比較的弱かったZoomがその顧客候補リストを手に入れたことにもなります。
Zoom単体で見た時の買収効果はこれです。よくある買収による「顧客買い」ですね。
コロナが収まりつつあるUSにおいて、Zoomは引き続き有料会員数を堅調に伸ばしつつあります。
すなわち、ハイブリッドな働き方が浸透しつつある中で、これまでリモートワークはしていなかった企業もそれを採用しつつあり、各社そのプラットフォームを選定中。
Zoomにとって刈り取り時期は今です。
この1~2年くらいで勝負は決まってしまいます。
業務Appの現場の心理的スイッチングコスト高いのです。
実はこのコールセンター領域はこれまであまりGAFAMが本格的に入ってきていない数少ないフロンティア。
とはいえ、これから1年間でカウンターアクションとしての買収はMSやGoogleあたりから十分にあり得ると思います。