• 特集
  • 番組
  • トピックス
  • 学び
プレミアムを無料で体験

【教養】今こそ知りたい「ワクチンと国際政治」の話

NewsPicks編集部
652
Picks
このまま本文を読む
本文を読む

コメント


のアイコン

注目のコメント

  • badge
    静岡県立大学国際関係学部 准教授

    これまで、全世界でおよそ10億回分のワクチンが生産されています。2回接種する必要があるワクチンもあり、全世界に行き渡るには、ほど遠い量です。
     これまでワクチンの生産量が多い国は、
    中国 2億3千万回分 (シノバック、シノファーム)
    米国 1億6千万回分 (ファイザー、モデルナ、J&J)
    インド 1億5千万回分 (アストラゼネカ)
    EU  1億3千万回分  (アストラゼネカ、ファイザー)
    英国 3千万回分   (アストラゼネカ)
    この内、米国と英国はほぼ全て自国で消費、
    中国、インド、EUは、およそ半分を輸出に回しています。
     つまり、ワクチンを自国生産できていない国が輸入できる分として世界に放出されているのは、2億7千万回分程度です(そのうち2億回分程度は中国製かインド製)。
    https://www.economist.com/international/2021/03/31/almost-one-billion-doses-of-covid-19-vaccines-have-been-produced

     国民の50%以上が2回接種できている国は30カ国程度ですが、米国、カナダ、スペイン、チリを除けば、イスラエルやUAEといった人口1千万人以下の国ばかりです。
     EU諸国は、2回接種した国民は、およそ40%前後です。
     国民の20%以上が2回接種した国は、80カ国程度で、日本もようやく20%を超えたところです。
     2回接種、といっても、ファイザーやモデルナとシノバックでは、効果が違います。EUや米国からわずかに輸出されている分のファイザーやモデルナを確保できたイスラエルや日本、シンガポールは、ワクチン輸入国の中では非常に恵まれています。
    https://edition.cnn.com/interactive/2021/health/global-covid-vaccinations/
     今のワクチン輸入国のトレンドは、とにかくファイザーかモデルナを輸入したい、ということになっています。シノバック中心でやってきたインドネシアやタイでも不満が高まり、モデルナに切り替えようとしていますが、実際にいつ入手できるかわからず、政府への不満となっています。
     アフリカ諸国の多くやミャンマーのように、シノバックすら国民に行き渡らない、という国の方が世界的には多数です。


  • badge
    地経学研究所 主任研究員

    ワクチンをめぐる国際政治について、インタビューいただいた内容を記事にまとめていただきました。変異株、3回目のブースター接種など次から次へと新しい動きが出てきますが、現時点で主な論点はカバーいただいたかと思います。熾烈な米中のワクチン外交については、去年のワクチン国際共同治験から前哨戦が始まっていました。いま、G7と豪印を主軸とする民主主義勢力と、中国、どちらの生産したワクチンを先に世界中に届けるかの大競争が始まっています。東アジアをはじめ新興国や途上国は、その最前線です。安全で有効性の高いワクチンの分配は、自由で開かれた、より良い多国間主義を再興するためにも重要です。ウイルスは気まぐれに変異していきますから、世界中で接種を加速化しなければ、パンデミックは終わりません。

    魚や生鮮食品をフレッシュに届けるコールドチェーン。この整備支援は、日本ならではの強みです。政府は、ワクチン接種体制を構築する「ラスト・ワン・マイル支援」として、冷蔵・冷凍設備等の機材をインドや東南アジア諸国などに供与してきました。さらに台湾、ベトナムからインド太平洋諸国へ、メイド・イン・ジャパンのアストラゼネカ社ワクチンを提供していくと発表しています。これは各国に希望を与えるでしょうし、この地域での感染が収まることは日本経済再生のためにも不可欠です。インドネシアの感染爆発は、日本にとって他人事ではありません。

    これからも折を見てコメントしていければと思います。


  • badge
    株式会社ビービット 代表取締役

    現状の感染爆発状況を見るに「シノバック、シノファームの中国製ワクチン」が提供されてきた東南アジアや南米諸国が目立ちます。

    結果論ではありますが、友好を演出するためのワクチン提供が、逆に憎悪を煽らないかと心配になります。

    また、新型コロナは武漢の研究所から流出した疑念が再燃してきており、西側諸国と中国の対立が激化するリスクが高まってきていると感じています。

    こういった対立が深まると、状況はより混乱していき、ただでさえコロナ禍で苦しんでいる市井の人々の困窮が深まるのではないかと懸念しています。


アプリをダウンロード

NewsPicks について

SNSアカウント


関連サービス


法人・団体向けサービス


その他


© Uzabase, Inc

マイニュースに代わり
フォローを今後利用しますか