「宇宙はゴミだらけ」――NASAもお手上げの「宇宙ゴミ」回収に挑む、日本人起業家の奮闘
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殊更にスペースデブリ問題を煽るのは妥当ではない。今打ち上がってる衛星などはデブリを新たに作り出さない基準を満たしたものしか打ち上がっていない。
アストロスケール社の軌道上サービス事業の紹介ですね。
現在作られている宇宙機やロケットについてはデブリ対策を施すようにというJAXA技術要求はあります。
①JERG-0-002-HB001 スペースデブリ発生防止対策 設計・運用マニュアル(宇宙機編):https://sma.jaxa.jp/TechDoc/Docs/JAXA-JERG-0-002-HB001.pdf
②JERG-0-002-HB002 スペースデブリ発生防止対策 設計・運用マニュアル(ロケット編):https://sma.jaxa.jp/TechDoc/Docs/JAXA-JERG-0-002-HB002.pdf
ただし、現状でもデブリは相当数軌道上にあり、NASAの2018年のレポートによれば1万以上のデブリがあるとのことです (Orbital debris quarterly news 22-1 (2018) :https://orbitaldebris.jsc.nasa.gov/quarterly-news/pdfs/odqnv22i1.pdf)。
それもあり、予期せぬデブリ同士の衝突防止は難しく、また2007年の中国の衛星破壊実験や2009年のロシアの軍事通信衛星と米イリジウム社の通信衛星との衝突といったように意図的な衛星破砕、もしくは偶発的な宇宙機同士の衝突によるデブリ発生防止もまた難しいです。
(現状偶発的な宇宙機同士の衝突はかなり抑えられているでしょうが、もし意図的な衝突が発生すると防ぎきるのは困難)
その観点でこの手の軌道上サービス系は盛んになってくると思われます。
もちろん、デブリを発生させないような技術要求が各機関から成されているので、必要以上に身構える必要はないと思っております。