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機動性を重視した、とのことですが
サブディスプレイがないため、細かい指示は、教室に3台設置された大型テレビを見るしかなく、生徒への指示の通り具合はかなり悪くなりました。
対策として、補助として、画面だけのズームを配信して、手元のスマホや2台目のノートパソコンに表示させています。
そうした経験からすると、今回の案では、黒板を見る従来型のスタイルでは致命的な学習の遅れが生じるかと思います。
それを解消するためには、スマイルゼミのような自学自習のコンテンツを整え、全体説明のためには説明用にサブディスプレイを用意し、教員も、説明用のPowerPointスライドを使ったり、デジタルペンで書き込むというスタイルで授業をしていく。
ここまでやって初めて、意味のある授業が展開できるようになります。
が、教員が個人でそこまでコンテンツを整えるのは非常に困難だと思います。
また、気が散りやすい生徒にとっても厳しい環境になるかと思います。その場合は、そうした生徒は別室対応も検討する必要があると思います。
一方で、個別学習を推進した場合には、1クラスを2人の教員で見ることで、生徒の質問に対応したり、励ましたりということがやりやすいこともわかります。
また、「同一授業」であれば、補助に入る人には教員免許がいらない、という点もあるかもしれません。
普通に考えると、20人定員にする方が最優先に思いますが、「免許持ち」を更に2倍雇うのは現実的ではありません。
大学生などの補助スタッフで補うとすると、生徒人数は減らさずにスタッフを増やす、という対応がよいと考えるのかもしれません。
定時制では学習支援員などの制度を利用することが多いので、そうした感覚はわからないでもないです。
いずれにせよ、抜本的に改革をする強い意志がなければ、「なんだこれ」という謗りは免れない案だとは思います。
学校という空間が、学習効果”だけ”を考えない空間になっており、様々な思惑が入ってしまう事が、コトをややこしくしている原因か。
一方でインフラの大規模更新には多額の予算が必要で、トイレの洋式改修すら順番に低学年から段階的に進めている状況です。教室の改修となると相当の時間がかかりそうです…。
更新は必要ですが、現状のインフラでもできる工夫を考える方が早いです。
壁をなくすことについては反対意見もありますが、実際に教室の壁のない学校も作られつつあります。最初は隣のクラスの声が聞こえるとの違和感があるようですが、慣れれば気にならないとも聞きます。決してできないわけではないので、実例を積み重ねて普及させていくのだと考えます。