中国、独身の日に並ぶ「618」商戦 日本企業の口コミ数は「ユニクロ」や「資生堂」が上位 戦略は?
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注目のコメント
KOLや口コミの影響力からすれば中国のEC事情は他の国と比べものにならないほど強いです。それほど顧客は他の人の評価を最も大事にする傾向がありますが、そのため、デジタル上でブランドを認知させるための費用が非常にかかる感じです。ある程度認知度を持っている日本の大手企業ブランドなら色々火を付けやすいかもしれませんが、まだ知られていないブランドの場合だと相当の事前投資がないと結果を出しづらい市場でもあると思います。
少し前ですが、こちらの記事にコメントさせていただきました。
中国は大きな商戦、特に独身の日(10月〜11月)と京東の創業日である618(6月)に流通が偏りますが、この2大商戦への偏りは徐々に弱まっていくと予想しています。
主な理由は、
①ECプラットフォームの多様化の広がり
②参戦ブランドの生産や販売の不安定さ
③トラフィック創りの変化
④ブランド側の過剰販促による利益率の悪化
⑤消費者の商戦への飽き
などですが、参戦企業視点では2大商戦依存の流通づくりはある意味限界に近づいているとも言えます。
その観点でも、ブランド独自のファンを創るブランド経済圏の確立が重要であり、各企業の中国での戦い方もこの先さらにアップデートされていきます。
2015年少し前あたりから天猫や京東を中心に繰り広げられたきた中国EC市場も、この先5年〜10年で新たな展開を見せるでしょう。
その動向がどのように動いていくのか、改めて発信して参ります。618はJD.comの創業祭としてアリババが主導したW11に対抗するネットセールの祭りとして始まったのが起源です。今年JD.comは5兆円を超える流通総額を記録しましたが、多くはブランド品を含む高級嗜好の商品です。越境ECにおいてもその傾向は顕著で、やはり高単価•高付加価値の商品が売りを牽引します。比較的他カテゴリーと比較して商品単価の低い食品分野でも、栄養食品や機能性食品を含む付加価値の高い商品が選ばれる傾向にあります。重要なのは日本市場と中国市場の違いをきちんと見極めながら、信頼できるパートナーと共に1つずつ攻略していくことです。