トヨタ、南ア工場を現地暴動で停止、再開時期は未定
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クワズル・ナタールは常にこういうことが起こっているので、トヨタにとっては工場を停止するのも慣れたもの、みたいなところはあるかもしれませんね。南アフリカは経済が回復する兆しをみつけて一喜一憂している段階なのに、ほんとうにやるせないですね。南アフリカを苦境に追いやった張本人(ズマ元大統領)がいまだこのようなことを引き起こすのがやりきれない。彼がこれまで南アに与えたマイナスの影響は計り知れません。懲役100年でもおかしくないと思いますが。。
このあとまたコロナ感染が増えて、ワクチン接種が遅れるのかと思うと、ほんとうにやりきれない。南アフリカは周辺の南部アフリカ(ジンバブエ、ザンビア、モザンビーク、ナミビア、ボツワナなど)に南ア経済圏を形成していて、これらの国は南アからの物資や物流に依存しているところがあります。南部アフリカはコロナの感染も南アとともに増えています。今回の暴動は、南部アフリカの経済にも影響がでるでしょう。
ただ、ズマ氏の裁判は必ず行われたものですし、判決がでたあとに大なり小なりこういった反応があることはわかっていたことで、戦略と調整に長けた現ラマポーザ政権が無策・無計画でこの日を迎えたわけではないようにも思います。トヨタの工場はクワズール・ナタール州のダーバンにありますが、今広がっている暴動、略奪の発生源です。代理店も略奪の対象になっていますから、営業できないでしょう。
同じくダーバンにあるLGのテレビ工場は、暴徒によって略奪を受けた後、炎上しました。
事の起こりはズマ前大統領の逮捕、収監ですが、クワズール・ナタール州は、ズマ前大統領の出身民族であるズールー人の本拠地です。「クワズール」が、「ズールーの地」という意味です。
もっとも、今では暴動と略奪は各地に広がっています。公式の発表では、死者は72人以上、逮捕者は1800人以上とされていますが、しばらく追加の発表が無いので、実際はずっと多いでしょう。
軍による鎮圧以外には収拾の方法がなく、予備役にも動員がかかっています。
More than 1,700 arrested over South Africa violence
https://www.aljazeera.com/news/2021/7/14/south-africa-struggles-to-quell-worst-unrest-in-decades-live
LG工場の略奪の様子
https://twitter.com/SourceBeijing/status/1415330744419774465南アフリカは、新型コロナの影響で経済が落ち込み、失業率が36.2%に達している。そして、この騒乱によって、国内の消費の3分の1を供給する製油所が閉鎖されたり、鉄道路線が妨害にあったりしており、燃料や食糧や生活物資の供給不足が始まっている。こうしたことが、都市部のスーパーなど800を超える店舗での略奪を引き起こしている。6日目の時点での公式発表では、死者72人ということである。各企業は、まず従業員の安全と生活の確保が第一だろう。