この連載について
NewsPicks編集部のオリジナルニュース連載。いま知りたい注目ニュースを、わかりやすい解説や当事者インタビューなどでお届けする。
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「ユニクロ」や「ジーユー」などの、SPA型低価格衣料専門店を展開。特に中核事業であるユニクロは中国・アジア地域を中心に出店を加速。世界でも上位の売上高を誇る。
業種
カジュアル衣料専門店
時価総額
14.9 兆円
業績
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「文化の盗用」問題も根は同じです。「盗用」する側がされる側を尊重しないからトラブルが起きる。起きても「何が問題なのかわからない」「そんなつもりではなかった」という釈明が出てきてしまう。
このあたりの意識が日本全体で高くならなければ、ジェンダーギャップの問題も解決しないのでは。
人権対応は企業にとってコストでしょうが、面倒事と捉えて最低限の対応をしていると、じきにグローバル市場からはじき出されるでしょう。環境分野でも同じです。CSV戦略として捉えて競争力強化につなげてほしいです。
「槍玉にあげられた」形ではありますが、その意味で、世界のファストリの腕の見せ所ではないでしょうか。がんばれユニクロ!
にも拘らずこれだけ問題視されるようになったのは、やはりファストファッションの代表としての糾弾という意味合いもあると思います。
この問題から明らかになってきたのは、これまでの人権デューディリジェンスのやり方だけでは人権リスクを把握・対応しきれないという事実です。
テクノロジーの力も使いながら「人権デューディリジェンス2.0」を国際的に検討するステージになってきたと言えます。
日本企業の中でも、世界のアパレル企業の中でも屈指のサプライチェーンコントロールをしているユニクロでNGなら多くの企業の商品は流通できないことになりそう
少し話は違いますが、日本の技能実習生制度もアメリカより「人身売買」という指摘を受けてますので、技能実習生を使っている会社のものは流通させてはいけない、みたいになっていってしまうかもしれませんね
特に技能実習生を使って安い「メイド・イン・ジャパン」を作っているような企業がまだあるとすれば、いずれ問題が表面化してきそうです
米国は、欧州を米国の対中政策に巻き込むために人権問題を用いているという側面はあるでしょう。ナチスが残した傷がまだ生々しい欧州では、特に当事者であったドイツを始め、各国は人権侵害に対して厳しい態度をとらざるを得ないからです。しかし、欧州はただ米国に巻き込まれているだけではありません。
以前、中国で勤務していた頃、コモンウェルズと呼ばれる英連邦のある国の武官と話をしていた時、中国の人権問題に関する話題になりました。その際、「中国は人権問題でなく治安の問題として捉えている」と言うと、彼は激怒し「お前たちは実際に何が行われているか見ていないからそんな悠長なことを言っていられるのだ」と怒鳴りました。その時、少なくとも英連邦や米国の人権侵害に対する怒りと嫌悪感は本物だと感じました。
日本は欧米各国に比較して情報収集能力に劣りますから、得られる情報も言語によるものが主になります。欧米各国が実際に目の当たりにしているのとは異なり、自分に都合の良い主張だけを信じやすい状況を作り出しているかもしれません。
それでも日本は、欧米各国の人権侵害に対する怒りや反感が本物であるという側面は理解しておかなければ、欧米各国から批判され軽蔑されることになりかねません。
ユニクロと人権の問題は、ユニクロの問題に止まりません、サプライチェーンを抱える全ての企業が、チェックすべきことです。ぜひご一読ください。
以前coten radioでcoten深井さんが言っていた事を思い出します。
「アメリカは理念と合理性の二律背反と付き合うのが上手い。」
作り手も買い手も社会も笑顔になるものづくりを、いつでも追求し続ける事が普通に大事ですね。