JPモルガン、第2四半期利益が倍増超 トレーディング事業は低調
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今回の米銀決算のテーマは何と言っても投資銀行手数料。特に2Qに史上最高を記録したM&Aなどが牽引しています。
普通ならこうした投資銀行手数料は一過性で持続力は高くないと見られるのですが、今回のM&Aブームはまだしばらく続きそう。2年以内の買収が原則とされているSPACの資金だけで10兆円待機しています。GSによれば、2Q末で、M&Aの在庫は過去最高水準とのこと。
ところが今日の両行の株価は下落。これらの好調は既に年初来のアウトパフォームで織り込まれ、消費者物価指数の強烈な上昇に対する警戒や低金利による利鞘の下押し圧力などが嫌気されてしまいました。
これだけの決算を出しても株価が下がったということは、次の上昇は、物価上昇の落ち着きや景気への一層の強気見通し、金利の安定的上昇まで待つ必要があるでしょう。足元の業績パフォーマンスはともあれ、今後相場全体の方向感を左右するのがテーパリングであることは間違いなく、テーパリングで利ざや拡大のメリットを享受できる銀行株はヘッジとしての有用性が見直されるかも。
まだ続くと見ています。
各業界の再編と弱肉強食の図式は明確化され、ここを乗り越える資金力のある企業は競合の吸収による市場シェア獲得や、技術力などを取り込むチャンス。
よって、M&A戦略は進み、JPモルガンもまた M&A手数料という高額手数料で潤っていますね。
反面、当然ですがトレーディングは不調になりますよね。
この状況下で売買のリスクは大きいですから。