【座右の書】脱・競争社会をつくりたい。負けず嫌いの東大卒コンサルを変えた5冊
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オウルズコンサルティンググループの矢守プリンシパルのJob Picks「ロールモデルの本棚」です。
『「強さ」が「優しさ」になる社会をつくりたい』『「経済合理性」はデザインできる』など大事な想いが綴られています。
A.T. カーニー → Google → スタートアップ → デロイト → オウルズと立場を変えながら、汎用的な戦略コンサルスキルとサステナビリティ/人権の専門性を得てきた中で、いろいろな想いや葛藤があったことが分かります。カーニー新卒からGoogleなどを経て、今またコンサルタントとなっている矢守さんのキャリアをあらわす5冊。技術的なものより感情的なものが多く、「紆余曲折」が表れていて面白いですね。
価値観を揺さぶられつつ悩んで仕事を選んできたという話、自分の専門性をどこに置くかをどう決めたのかという話が興味深かったです。
「経理」や「企画」ではなく「ストーリーテリング」を武器にする、という発想が矢守さんらしくておもしろかったです。新卒でATカーニーのコンサルになり、グーグル、スタートアップなどの事業会社を経て、またコンサル業界に戻ってきた矢守さん。
新卒コンサル時代は、野心ギラギラで下克上がテーマの負けず嫌い。物事を勝ち負けで判断するきらいがあったとか。しかし、Googleに行ってその価値観では、チームプレイができないこと、さらに自信の中に社会と共生したい価値観があったことを知ってゆきます。そうした節目にいつもあった存在が「本」でした。
矢守さんの例でもわかるように、若い人は自分の価値観は固定だと思いがちですが環境や経験により価値観が変わってゆくことはよくあるし、役割や立場が上になると、むしろ前の価値観を手放さなけれないけないこともあります。矢守さんの選書をみていると、そんな変遷が辿れるのも面白い。
この企画をやっていると刺激を受けて本を買いまくってしまい、インプットが追いつかないのが悩みですが(笑)、愛読書を介してその人を知ること、人にとってそれぞれ違う本当の付き合い方を知ることも、楽しく勉強になります。
ちなみに本日NPでは、学生起業家を経て、マッキンゼーに新卒入社し、44歳で新代表になった岩谷さんのインタビューを掲載しています。
https://newspicks.com/news/6006395/body/?ref=series
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