テスラ、中国で「モデルY」廉価版を発売
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宏光MINIがリン酸鉄リチウム(LFP)正極で低価格を実現しており、テスラも中国市場向けはLFPが主流になるでしょうね。
ちょっと古いですが、三元系(NMC)とLFPの価格比較表がJOGMECのレポートに載ってます。
http://mric.jogmec.go.jp/reports/current/20190604/113521/
●40kWhのバッテリーとした場合(US$)
LFP 2,560
NMC111 8,200
NMC523 6,440
NMC622 6,000
NMC811 4,760
NCA 5,400
LFPに変えることでバッテリーを約半分の価格に出来ます。20%の廉価版設定は、NEV補助金対象となる上限の30万元に関係していると思います。なのでもう少し安く出来なくもないはずです。
ただし最近は中国政府の補助金ストップの動きを睨んで、安価なLFPの採用が進んでおり、元々BYDのバス等にも使われており価格が上がっているとかいないとか。
テスラの米国向けはNMC/NCAを引き続き採用するようですが、中国でLFP搭載EVが順調に増え、CATLのCell to PackやBYDのBlade Batteryのようなパック方式を採用した中国製LFPが車載用バッテリーの当面のデファクトになることも考えられます。
この辺りに価格を下げながら性能向上を図らなければならない次世代バッテリーの難しさが有ります。LFPでいいんじゃないかとEV購入者が思えば、安さは武器になりますので。寒冷地向けはヒーターが必須ですけど。リン酸鉄の長寿命、満充電でも劣化しにくい特性が一般に認知されると、下取り価格へ反映されるかもしれませんね。
そうならないように、三元系は充電管理の改良が急務。これだけの台数が市場に出ているので、数年後には評価が定まると思います。