京大iPS研究財団が「iPS製造施設」設置。年1000人分の自動培養が可能に
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再生医療に関しては、生産についてコストの問題があると言われており、重要な発展の方向だと思います。
https://www.jst.go.jp/ristex/stipolicy/policy-door/article-06.html
また、患者自身の血液由来と書いてあることから、自家移植を目指すようです。他家移植の場合、あらかじめ目的の種類の細胞への分化誘導を行い、細胞をストックしておけるのですが、自家移植を行う場合には、その都度、分化誘導し、細胞を増やす必要があり、そこがコスト高の原因になっていたということです。
それとともに自動培養というのも今後の重要な方向だと思います。バイオ実験や細胞生産には、手作業で煩雑な操作が続き、それがコストをあげる原因になっています。それに対してロボットなどを用いて自動化していくというのが大きな流れになっています。
2020年のCBI学会(情報計算化学生物学会)大会のテーマも「科学実験の自動化が拓くAI 時代の創薬研究」であり、大きく取り上げられていましたし、
https://cbi-society.org/taikai/taikai20/index.html
それについての勉強会、Laboratory Automation月例勉強会もあります。
https://laboratoryautomation.connpass.com/
また、産総研で開発された実験を行うヒト型汎用ロボット「まほろ」も有名です。
https://unit.aist.go.jp/inncs/tmb/interview16.html
自動化が出てきた要因ですが、コスト高という需要面に加えて、産業用のロボットアームが普及した事や、ディープラーニングによって目(正確には、認識を行う視覚野の部分)の性能がよくなったことが背景のあると思います。(yoloやSSD(Single Shot MultiBox Detector)など物体検出アルゴリズムは、多くのAI企業で使われていると思います。)
というわけで、繰り返しますが、バイオに関して生産や実験操作の自動化は見逃せない動きです。