「褒める技術」の落とし穴
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日本の教育を受けてきた人間には、面と向かって褒めるのは、大いなる努力が必要です。どうしてもテレが入ってしまうのですよね。海外のマネジメントと仕事をすると、とてもいいタイミングでGood Jobと言ってくれることが、明日へのエネルギーになることが多く、私も褒め上手になりたい、と切実に思います。
この記事では、上司が「褒める」という行為の中に、作為的な操作主義が介入すると、せっかく褒めても逆効果になる可能性を指摘しています。必要なのは褒めるという行為に魂を込めよ、ということだと作者は仰っていますが、私は逆に褒める頻度を上げることで、褒める人も褒められる人も慣れていった方がいいのかなと思います。
良いタイミングで褒めるには小さな変化を見逃さない観察力が必要です。そのポジティブな小さな変化やその裏の努力を大小にかかわらず褒めることで、前向きなエネルギーが組織に生まれるのだと思います。私自身は、小さな前向きの変化や変革に気付くことの出来る人になりたいし、そういう上司と働きたいと思います。一概にはいえませんが、一般的に外資系企業の方が、褒める=レコグニションカルチャーをかなり重要視する傾向にあると思います。外国人は褒め上手ですので、こうやって褒めるんだと色々な表現方法を教えてもらえます。
日頃褒めずに、伸びしろのフィードバックだけをすると、部下はネガティブ思考になりモチベーションも低下します。人は7ー8割褒めてこそ、残り2ー3割のフィードバックが効果的になるとよく言われます。レコグニションカルチャーが根付いている会社は、チームワークも素晴らしく逆境にも強いですね。私も、子どものスポーツ指導や組織のマネジメントにおいて、『褒める』を推奨しています。
しかしそれはモチベーションアップのご機嫌取りではなく、『見ている』『期待している』『責任は取る』というメッセージであり、だからこそ厳しい指摘や要求もします。
一番危ないのは『できていないのに褒める』ことで、過程や姿勢は認めても、できていないことはできていないと伝えることが重要だと考えています。
寄り添うからこそ、褒めるべきポイントを見逃さない。
それが本質なのかもしれません。