300年前の折り手紙をバーチャル展開 破壊せず解読可能に
産経ニュース
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注目のコメント
これですね。
https://newspicks.com/news/5663652/
↑論文もぜひ。
レターロッキングは折り畳んだだけじゃなくて、糊やら綴じ込みやら、劣化と関係なく、そもそも普通に空けようとしたら破れてしまうような手法です。
X線MicroCTの解像度が文字を読めるくらい精度が良いのが面白いところですが、文字の成分そのものにもちょこっと面白ポイントがあります。
この時代のインクは、筆記線の耐水性をあげたり発色(黒み)を良くするのに鉄イオンが多く含まれていて、これらの手紙の一部にもそういったインクが使われていました。鉄元素は単なる有機物より電子密度が高いので、X線イメージングでコントラストが得やすかったのも成功した要因の一つなのです。
個人的には、手書き・手作りインク・化学・イメージング属性の人間なので、この研究は最高です。今のところ今年一番のお気に入りだったりします笑レターロッキングの手法はじめてしりました。繊細ですね。
人の目に触れないように工夫された手紙を、直接開かないでバーチャルの世界で読み開くというのは、なんとも不思議な感覚ですね。折りたたんだ状態でも中身のインク情報を解析し、しかもバーチャルで紙を広げていくかのごとく見ることも出来る……これは非常に面白いですね!
おそらく畳み方1つにしても歴史を把握する手がかりとなるでしょうから、そのまま中身だけ判読できると歴史把握がさらに進みそうです。
300年も年月が経ちますと、インクも相当変色や変形しそうな気がしますが、それでもなお記載内容がわかるというのはとても優れた技術だと思います!
本技術が活用されていく未来を楽しみにしております。