東京のデジタルツイン化へ、2030年にリアルタイムデータを活用できる環境目指す
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シミュレーションは、未来を垣間見る素晴らしいツール。
色んな未来を見たくなります。
物理世界を精密に再現させるシミュレーションは、このデジタルツインの文脈では過剰でしょうが、極端は洞察を促すので考えてみました。
例えば、原子の座標や、核力電磁力のような物理要素を現実世界そのままの密度で再現させるために、行うのは次の5点でしょうか。
①現実世界のそれを把握・収集・シミュレータに入力
②現実世界同様に推移することの検証
③パラメータを変えて未来を表現
④乱数を変えて揺らぎを表現
⑤結果の洞察、コンセプト化
出来れば良いですが、まず①で躓きます。
そうなると、どうすべきかは簡単、現実世界を抽象化、モデリングしてシミュレーションの粒度を荒くします。
この荒くする程度が大切ですが、決める一番の動機は、繰り返しシミュレーションできるスピードだと思います。
スピードの為に精度を犠牲にしますが、精度を犠牲にしても、得られる洞察からのネクストアクションの精度が下がるとは限りません。むしろ、垣間見れる未来のバリエーションを多くする、スピード速くシミュレーションする方が、洞察とネクストアクションが研ぎ澄まされます。
デジタルツインでは、
ネクストアクションを導く分析プロセスを明確にして、求めるシミュレーションスピードを速める(粒度粗く)検討が大切。
交通シミュレーション、需要予測など、いま様々なサービスで欲しい未来予想図のシミュレータは、マクロシミュレータ(相当粒度が粗い)の方ではないでしょうか。
現実世界を抽象化、モデルとパラメータに分解して、素早く色んな未来を垣間見る。そして現実世界でドライブする計画に落とし込み実践、予実乖離を学習しながら、次のシミュレーションへと繋げる。
ICTの醍醐味は、この様なシミュレーション技術と共にあり、DXによる私たちの生活がエコと共に一層豊かになると思います。
注目のコメント
数年前、ドイツの老舗メーカーシーメンスの友人にデジタルツインのスマート工場のシミュレーションを見せてもらいました。
そのシミュレーションでは、工場のラインに立つ作業員の腰痛度まで試算可能で、それに応じて最適なラインの高さなどを割り出して、リアル工場の調整や次の工場の設計に生かしているとのことでした。
ドイツは国策として第四次産業革命への対応を掲げ、シーメンスやSAPといった会社とデジタル化の流れを加速させようとしています。
このスマート工場は、最終的に中国を顧客と想定しているので、日本には真似のできない美しい戦略だなぁと感じます。デジタルツインを謳う企業が増えてきました。
ただ、実態は少しずつ異なっています。
私なりにデジタルツインを3パターンで類型化してみました。
①2D:パラメータをセットした上でシミュレーションし、ビジネスインパクトを試算する
②3D その1:3Dデータをビジュアライズ/シミュレーションする
③3D その2:3D空間を把握して、ロボットの自律的に動かせる
Project “PLATEAU”は②に該当します。
ちなみに、①の例は、FAプロダクツの最適生産投入計画の自動化ソリューション。
https://fa-products.jp/factory/case_study/1918/
③の例は、スマラボ東京
https://smartfactorylabo.com/tokyo/
色んなデジタルツインがあって混乱しますね。。。デジタルツインってなに??と思って調べた。
「デジタルツインの「ツイン」とは、双子の意味。デジタル空間に自分の双子となる「フィジカルデータ」を同期させて、そこで自分の体の動きとかと連動して動く形にするデータを置いて、なんか実験とかできるようにすること」
みたい。
これは実現すると
・危険な仕事や場所のシミュレーション
・新人研修
・体をインターフェースとした実験
が進むのかなと。
進むといいなー!