雑誌「グリッター」が復刊 錦戸亮、渡辺直美のW表紙
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これから、こういう動きが増えるでしょうね。雑誌『GLITTER』は16年の歴史がある月刊誌です。この媒体に思い入れのある関係者はたくさんいるでしょう。「復刊」という言葉が踊れば、一時的にでもヒトやカネが動きそうです。実際、今回の動きはニュースになりました。
ただ、新編集長の長谷川ナオさんは、雑誌『GLITTER』の編集にかかわった経験はないようです。ロゴやスペル(!?)も投票で決めるということで、新生『グリッター』は「現時点ではカタカナ表記」とのことです。言うなれば、復刊した媒体は、ほとんど違うものではないでしょうか。
雑誌(定期刊行誌)を創刊するには、数億円規模の大きなコストがかかります。出版業界の商慣行に親しんでいる必要もあります。部外者がそう簡単には始められません。だからこそ、大きな影響力をもった時代がありました。しかし、いまは違います。
いま、書店の雑誌売り場は、「フレッシュな話題のある場所」というより、「課題解決の場所」という雰囲気です。以前は「暇つぶし」という感じの人が多かったのですが、いまはじっくり品定めをする人が多い印象です。そのチェンジで、「暇つぶし」の最右翼だったファッション誌は退潮を余儀なくされました。
これから、こうした単発の「復刊」がいくつか続くような気がします。ブランド力のある「休刊中の雑誌」がまだまだあるからです。「復刊」は話題になります。ただ、定期刊行を目指していない「復刊」の誌面に、どんなものが載るのか。
継続的に読者を集めようとしていないのですから、著名人をフューチャーしたふわっとした感じで終わるでしょう。「これを読者に伝えたい!」という芯を食ったものにはなりづらい。さて、そこからウェブに読者を流すことができるか。雑誌に注目が集まるだけ、うれしいのですが、同時にむなしさも覚えるニュースでした。
注目のコメント
雑誌『GLITTER』の名前に反応している層は、想定した読者層か?
16年の歴史がある月刊誌のブランドパワーは、「復刊」というだけでニュースになったように大きいものの、『GLITTER』という名前だけを引き継いだだけで、内容が復刊に反応した層の期待とズレてしまうと一時的な話題だけで終わってしまう可能性があるかも。
ブランドは、期待と信用。
新しい内容や方向性を打ち出していくなら、新創刊からの方が良かったのかもしれない。