「回り道していられない」 ゴールドマン環境賞平田仁子氏インタビュー
コメント
注目のコメント
まさに行動力。環境関係の仕事をしていると、子供の頃に余程の関心があったとか、学生時代に研究していたとか、環境運動やボランティア活動的なことを相当していたとか、そういったエピソードが求められることが多く、私自身も結構聞かれてきました。
しかし、行動を起こすことがなによりも重要であり、始める時期は関係ありません。環境への関心を抱いたのが比較的後からだとしても、信念を持って行動すれば社会を変えることができるということを、平田氏は受賞をきっかけに教えてくれたと思います。日本の電力は、75%を火力発電に依存している。結果として日本のCO2排出量の約4割がエネルギー転換部門、つまり発電によるもの。
これが気候変動対策として、世界が再エネへの大きく方向転換している理由。自宅や会社の電気を、自然エネルギーへの切り替えは、誰もができるとてもインパクトの大きな環境活動の一つ。これまで再生可能エネルギーを推進してきた人達は、皆、それぞれの場所で、皆と違うことをやろうとして、逆風のなかで、取り組んできた人達が多い。その中で、逆風にめげず、うまくいかなくても、ある使命感を持って取り組んできた人達。
そうした中で、まず潮目の変わるのを感じ、逆風が弱くなるのを感じ、そしてついに、追い風を受けることになったというのが実感。
でも、まさに回り道してはいられない、このチャンスに、蓄積したノウハウ、ネットワーク、パワーを結集して、大きな前進と成果を勝ち取っていく。これが僕たちの今です。