アマゾンCEOが「師」と慕った男、ジェフ・ウィルクの教え
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注目のコメント
金言が多い。特に下記2点。
『1.すでにそんなことをする理由はとっくになくなっているにもかかわらず、10年間も依然として同じプロセスを採用し続けている
2.もっとひどい場合だが、いつの間にか変容して「無価値なもの」に姿を変えてしまったかつては非常に必要だったプロセスを、こつこつと勤勉にたどり続けている』
Amazonは、チャレンジもするが、そのチャレンジできることを支えているのは圧倒的なオペレーションの強さ。
プロセスは、大体は作られたときは必要なものが多い。だけど、常にレビュー・改善をしていかないと、プロセスは膨張する。膨張すると、こなすだけになったり、多すぎて現場の「現実的な判断」で実際にはやられなかったり、それが暴走して意味をなさないのもリアル(検査不正などは最たるもの)。
企業が成長していくためには、新しいチャレンジはもちろん大切。だけど既存事業やその進化も併せて重要だと位置づけることはモラルとしても重要。そしてROIとしても、すでに競争力を確立しているところの維持拡大は、うまくやっていけば不確実性も低い。
そこで良い再投資効率が構築できると、企業全体での投資余力も増えて、新しいチャレンジができて、それがそこを担うメンバー・リーダーの新しい成長機会にもなる。何か新しいものを生み出すことはたしかに重要だ。しかし、せっかく本を読み、ポッドキャストを聞き、名案がひらめいて何かを生み出したのに、すぐに次の何かに関心を移してしまうCEOが多すぎる。「名案」から生み出したものをその後何年も放置したまま。「数年前の思いつきは今でも当時と同じように価値を生み続けているか?」と問うCEOはほとんどいない。
たしかにその通りだ。耳が痛すぎた。
本日、ビジネスデザインをサポートしている新規事業チームとのやりとりがまさにこれだった。いつも、いつまでも新商品開発ばかりしている。過去のプロダクトにものすごく評判の良いアイテムがあるにも関わらず、それを伸ばさず活かさず、新商品開発のためにヒトモノカネを費やしている。
責任者をずっとその役目にするというのは新しい発想だった。ぜひ採用したい。>だが、一番大事なのは、定期的にそのツールやプロセスを点検して、意図したとおりに使われているか、改善の余地はないかを確かめることだった。
>改善の余地があるとわかったら、改善し、新しいやり方が取り入れられるようにしなければならない。
これはホントそう。
私も、もう15年ほどJ-SOX担当をしていて、当初から各種の評価方針を作ってきましたが、常にそれが適切だったかを確認し、内容を修正しています。
どれほど、自分で作り上げたものを自分で壊したことかw
でもそうしないとダメなんですよ。作ったものが完璧で完全で最高であったとしても、それは時の経過でそうではなくなることがあるのだから。