天気キャスターの数は1割未満 「おかえりモネ」百音が目指す気象予報士の実態とは(森田正光)
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気象予報士=気象キャスターという印象が強いものですが、朝ドラ「おかえりモネ」では、民間気象会社に勤務する予報士がどんな仕事をしているのかも紹介されていて、気象予報士という仕事の幅広さが認知されていきそうです。が、この記事にあるように、気象キャスターや民間気象会社で予報業務に携わる予報士は少ないんですよね。これについては、私も過去にこのような記事を書きました。
超難関「気象予報士」は実際使える資格なのか
https://toyokeizai.net/articles/-/162015おかえりモネ、あまり見れていないのですが、気象予報士部分の監修は私の元同僚でもあった気象予報士の方がやっておられるとのことです。ですから気象予報士のストーリーとしては自然な流れとなるように意識されていると思われます。
さすがに映画のチケットは当時のはやりを持ってきただけだと思いますが、確かにバックトゥザフューチャーは雷でタイムスリップする映画ですよね(ジゴワットという単位も思い出します)。
気象予報士というだけでは、気象庁との差別化が難しいかもしれません。私も小さなころは将来は気象庁職員かななどと考えたこともありますが、大学生になり世界中の気象を相手にしたいと考えて、日本の気象でこぢんまりまとまらないような道をあえて選んだのを思い出します。
ですから、どんな気象予報士になりたいのか、例えばプラス要素としてアナウンサーを選べば、お天気キャスターということになるでしょうし、プラスITでデータ解析ができる人がいまは求められています。その他、例えば漁業向けの気象に特化したり、山登りや海のレジャーなどに特化したり、私のように航空業界に特化しても良いわけですが、やはり気象予報士になってその先どんな仕事をしたいのか、どんな役割を果たしたいのかが重要であるように思います。
資格を取っておしまい、というケースが多い資格なので、ドラマの中でその問題にあえて切り込んでいこうということなのかもしれません。主人公なりに、気象予報士についての悟りを開けるかがポイントになるでしょう。