中国、全土で電力不足が深刻、工場停止相次ぐ豪州産石炭の輸入禁止措置が裏目に、外交の失敗

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• 武貞 秀士

  拓殖大学大学院 客員教授

  ・2021年07月01日

  中国は２０１９年に海外から石炭を３億トンも輸入した。主な輸入先はオーストラリア、インドネシア、ロシア、モンゴル。しかし２０２０年５月頃から石炭の輸入が減りはじめた。８月は前年同月比３０％以上、１１月は４３．８％の減少となった。あきらかに新型コロナウイルス問題で中国を批判した豪州に対して石炭買いつけ禁止措置をとった結果。そしていま中国全土で電力不足の事態が起きている。中国批判に対しては輸出制限で報復するという中国方式が裏目にでている。