中外製薬 新型コロナ治療薬 厚生労働省に承認申請
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軽症段階から使うことを目的とした医薬品の内、ウイルスの細胞への感染を抑えるための中和抗体は、すでに米国で使われています。日本で中外製薬が承認申請したウイルス中和抗体療法は、抗体医薬品である「カシリビマブ」および「イムデビマブ」を組み合わせたものです。
この抗体医薬品は、米国リジェネロン社およびスイスのロシュ社(中外製薬の親会社)により開発されました。日本ではごく少数例に対する臨床第1相の試験で安全性と忍容性、薬物動態の確認を行ったのみで、有効性に関する臨床成績は全く確認されずに日本で承認申請が出されています。有効性に関する成績は海外の臨床第3相までの試験を用いていますので、少なくとも新型コロナウイルス関係薬については、日本の臨床試験はほとんど行わないで承認する流れが定着したとみられます。
ワクチンが中和抗体の産生を人体で行うのに対し、承認申請が行われた中外製薬の抗体カクテル療法については、外部から抗体を補充(投与)することにより「短期間で」効果を発揮させる目的で使われます。
ワクチンを接種した場合、体内での抗体産生までに時間がかかりますが、外部から抗体を投与する場合、短時間で効果が発揮できますが、ワクチンと比べると非常に高価な価格になると思われ、緊急に外部から抗体の導入が必要な場合以外には、本剤は適応にならないと思われます。
中外製薬から、詳細がプレスリリースされています。
「カシリビマブとイムデビマブの抗体カクテル療法、COVID-19に対する治療薬として製造販売承認申請」(中外製薬 2021年6月29日)
https://www.chugai-pharm.co.jp/news/detail/20210629170000_1122.html
【追記】治療薬は、外部から人為的に抗体を入れるもの、ウイルス細胞の遺伝子を攻撃して減少させるものが初期~中等症向けですが、ワクチンと比べても高い副作用が予想されます。発症してから後の中等症以上向けは、命を救うための薬との位置づけで抗炎症薬が転用開発されています。いずれもワクチンの代替にはならないと思います。
医薬品のターゲットについて(2020年3月25日当時の予測)
https://www.facebook.com/takahashi.yoshihito/posts/3000160826711723ワクチンも重要だけど、「例え感染してもよっぽどのことじゃない限り死なない病気」に落とし込むことが「普通の生活に戻る」ためには必要で、その意味では治療薬は絶対に必要。有効な薬だといいですね。
色々と騒がれてるワクチンよりも、治療薬の方が個人的には安心できます。
正直、高尚な論文を見ても理解しきれないし、
ワクチンの安全性をうたう情報も、
ギアート・バンデン・ボッシュを始めとする権威ある方が発言しているとされる情報も、個人ではその信憑性を突き詰めることに限度があり、『何を信じるか』となってしまいます。
そう考えたとき、
かからないに越したことはないですが、
どう工夫しても100%かからないというのが無理である以上は
『かかっても治る』という方が生活の自由度が高いので。