トヨタ､スタバ､H&M有名ブランドを手掛けるアラブ財閥の"知られざる実態"
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「石油王」などという下品なキーワードで語られることの多い湾岸アラブ諸国について、ビジネスマンの視点から分かりやすい説明がされています。
ちなみに地理的な要因だと思いますが、サウジではイエメン系が財閥に多いようですが、カタールやUAEでは対岸のイランから祖父母の代に渡ってきた一族が目立ちます。彼らの多くが父母の代で国籍を獲得していますが、元々の出自に対してコンプレックスのようなものを抱えていて、ナショナルデーが近づくと新聞に全面広告を打って「自分たちはカタール国民」であることを主張します。本来のカタール人を自負する戦前からこの一帯に暮らす遊牧民出身者たちはそれを苦笑いしながら見ているのです。“中東で一番有名な日本人”と呼ばれている鷹鳥屋明さんは「外資系企業への投資で成長した財閥のトップであるアルワリード王子は、長者番付の常連で個人資産は1兆円以上あると言われている」という――。
アルワリード王子は、サウード家直系の王族という立場を上手に使って外資企業などがサウジアラビアに進出する提携先となる、ローンを組んで有望なプロジェクトに出資する、など有能なビジネスマンとして活躍。王位継承権はないものの、血筋としては初代建国の王の孫にあたる。建設業や不動産業など事業をどんどん拡大していき、「アラブのウォーレン・バフェット」と呼ばれるまでの投資家になったという。
