「ニューノーマル」の先駆け?ル・コルビュジエの日本唯一の建築 東京建築物語(第1回)国立西洋美術館
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ちょうど、近代建築が出てきた頃はスペイン風邪や結核など感染症の脅威が人類に降りかかっていた頃と重なります。コルビジエのサヴォア邸はまさに太陽光を浴びて、湿気の多い大地から切り離し、風通りの良い住宅を体現していました。また、アアルトのパイオミのサナトリウムも通風と太陽光に配慮されていました。そもそも、近代建築(モダニズム)は疫病対策としてのニューノーマルの形でもありました。
新型コロナウィルスによって建築がどう変わるのか、どう変わるべきかを見極めていくベストタイミングであることは間違いないと、昨年より思っています。記事にありますが、コルビュジエの「絵」をもとに詳細設計を行ったのはフランスの彼の事務所で働いたことのある日本人3人ですね。
コルビュジエが寸法の単位である「モデュロール」という考えを使っていたからこそ、弟子が詳細設計をすんなりと引き継げたそうです。(その辺は「近代建築」以前だったら難しかったのかな?と思ったり)
また向かいに建つ東京文化会館は、3人のうちの一人、前川國男の設計です。
国立西洋美術館の敷地のタイルの継ぎ目と東京文化会館のガラスの継ぎ目が延長線で繋がるようになっていたり、美術館の屋上と会館の軒の高さが同じになっていたりと、調和するように設計されています。
上野公園内にある東京都美術館も前川國男の設計ですね。
コルビュジエは美術館の周りが文化の交流の場になって欲しいという想いをスケッチを描きこんだそうですが、時を経て弟子の前川國男が想いを継いで今の上野公園になっているのかな、と思うとなかなか味わい深いです。・20世紀、近代建築運動の背景には「感染症を予防する清潔で健康的な建築と都市を創る」という理念
・コルビュジェの近代建築五原則もその理念を踏襲している
【個人的意見】
感染症によって建築が変化しなければならなかったとも読むことができ、その結果近代建築の5原則が生まれた。コロナによって建築が変わるとすればIoT化する事による建築のインターネットへの接続なのか。