家計の金融資産、3月末は1946兆円で過去最高 現預金増や株高で
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昨年末と比べると意外に増えず2000兆円台には乗らなかったものの、今世紀初めの2000年と比べると550兆円ほど増えた勘定です。その多くが銀行預金ですから、貯蓄から投資への移行が進まぬと嘆く声も出て来そう。でもねぇ・・・
この間、政府の借金は約620兆円増えました。間接金融が主体の日本では、個人は直接的な投資をしませんが、銀行が個人に代わって投資をしています。家計の金融資産は銀行の手でしっかりと国債に投資され、政府の赤字の穴埋めに回っているのです。日本が元気で政府が均衡財政を保っていたころは、家計の金融資産は銀行の手で民間企業の設備投資に回っていたものでした。日本が長期の停滞に陥った背景が、このあたりに見え隠れしています。大事な家計の貯蓄が日本の成長に寄与する体制を取り戻すことが日本の未来のために大切だとあらためて感じます (^^;個人的には、政府の金融資産も706兆円で過去最高となっていることに注目しています。
背景には、経済対策の進捗遅れ等で政府の現預金が高水準にあることに加えて、株高で政府も保有証券の価値が上がっていることがあります。